rest in peace | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

「安らかに眠れ」の意味。ラテン語でrequiescat in pace 英語で rest in peace

平成の御世が始まった年の初め、国民は歌舞音曲を控え、先帝のご冥福を祈りました。

早めの自主規制が前年後半から実施され、飲食宴会イベント業界は仕事が減りました。
あれから20年以上経過し、現在は100年に一度と1000年に一度の天災・人災からの復興に我が国は取り組んでいます。


どこの同族企業も同様だと思いますが、二代目が君臨していた某同族企業では、創業者の月命日に本社屋に勤務する社員全員が創業者を偲び黙祷し、いっそう社業に励むことを再確認していました。重要な社内会議には上席に必ず空席を設け、威儀をただして創業者(故会長)の存在を意識し、幹部社員は「故会長ならどう判断されたか」と昔を振り返りながら議論し、二代目は御遺訓にそった意思決定をし
ていました。


このようなお約束は、ファミリーメンバーでも子飼い社員でも直系組員でもない一般のビジネスマンには縁のない話ではあります。しかしながら、個人のレベルで見習うべきことがあると最近は考えなおしています。


できるかぎり、恩人や肉親の月命日には、歌舞音曲を控え故人の冥福を祈ることを最優先に考えることにしましょう。