仕事の手離れが極めて早い、京都出身の社員がいました。この人は受けた仕事は上
司の指示通りまたは先例に従って、機械的に迅速に作業を進めました。途中で躊躇
うことなく、上司または相手先から何らかの変更が出ない限り、当初決めた内容で
結果を出します。仕事の大小、内容にかかわらず予定通りに実施します。決して納
期を前倒しすることなく、また納期遅れもしません。仕事に思い入れはなく、こだ
わりもなく、私情をはさむことなく社業に励みます。失敗したときは、上司の指示
あるいは、相手先の要件定義に失敗の原因があったことなどを論理的に経過説明し
担当者責任が無いことを主張します。
例外なく、この人は何回か失敗しましたが、上司も取引先も許容範囲として認めて
いました。何しろ、指示なり要求した内容どおりに、必ず結果を出してくれるので
、任せて安心の面があったからです。損失が出た場合の多くは、指示なり要求内容
に問題があったことを認めざるを得ないので、上司は結果責任をあいまいに処理し
ていました。
当時は、日本経済が上昇波動をだしていましたので、他の仕事で損失は穴埋めする
ことができ、仕事を短期間に効率よく業務を処理する社員が会社の利益に貢献でき
た環境で した。