子育てから開放された家庭婦人が、初めて本格的な卓球サークルに入会しました。卓
球は初めてでしたが、週に2回の練習を繰り返すうちに基本的なプレーが楽しめるま
で上達しました。デュアルプレーは、自分より強い相手と対戦することで上達してい
きます。
活動が定期的に継続するようになると、自然にメンバーが増え、インターハイとか社
会人リーグ経験者も顔を出してくるようになります。徐々に練習内容が充実し、地域
の他チームとの交流試合の機会が増え、ついには区レベルの活動に発展しました。
そのとき、ゲームができるまでに上達したこの初心者は、対外試合を嫌い、身内での
練習にだけ参加するといいました。この人にとっては、日頃の運動不足を解消するこ
とが目的で、ストレスを受ける対外試合を望まなかったのです。仲良しグループでほ
どほどに汗をかいて、ストレスを発散するサークル活動のつもりが、いつの間にか、
周りが切磋琢磨する運動選手の集団に変わっていました。その後、この卓球部は区や
県の大会に積極的に参加し、個人・団体で活躍する選手が育っていきました。
全くの初心者からスタートしたメンバーは、この人だけではなく、もちろん、対外試
合で1回戦敗退を続ける人も何人かいます。外での試合を嫌うこの人より弱い選手が
積極的に試合に出て、負け続けているのです。そういう事情を知ったうえで、なお、
対外試合を嫌い、この人は練習もやめてしまいました。
チャレンジシーンからの退場です。