守るべき市場を持たない企業はひとまず退却して籠城するような余裕も場所もありません | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

0年代初め、大きく成長を続ける米国と日本の競合企業の脅威に対抗するため、長年世界一であった某ドイツ企業は、日本を含む海外子会社を縮小し経営資源を引き上げ、ベルリンだけは守ろうとしたことがありました。本国でまだ優勢なマーケットシェアを残しているグローバル企業なら、本拠地に引き上げることができます。

一方、守るべき市場を持たない企業はひとまず退却して籠城するような余裕も場所もありません。じり貧の劣勢を挽回するには、起死回生を期して新規事業分野/新規顧客開拓に打ってでることが選択肢のひとつになります。


アイスホッケーの試合で、残り時間が少なくなってきた劣勢のチームが、ゴールキーパーを引き上げ、フォワードを1名増やして逆転を狙う戦術と似ています。


この場合、守りは手薄になりますので、攻撃の手を緩めたら傷口が更にひろがります。後ろを見たら誰もいないのですから。この戦術で逆転したゲームはいまだ見たことはありません。