大事な場面で汗をかかない | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

先日エリザベス女王がニューヨークを訪問されたときのことです。
当日のニューヨークは熱波でセ氏39.4度のグラウンド・ゼロで、「さすが王族、女王は汗をかいていない」と、周囲のニューヨーカーがコメントしていました。

「高齢で新陳代謝が悪くて発汗機能に問題があり、汗をかかなかった」のではないかとは全く思いません。もちろん、屋外に出る前に十分に体を冷やして、水分を控えて発汗を抑えられていたかもしれません。

自分なりの考えです。
女王が汗をかかれなかった理由:
人は緊張すると汗が噴き出てくることがあります。カッとしたり、窮地に陥ったり、買った株が暴落したりすると、汗がでてきます。女王は、あの日も緊張せず、平常心でご公務をこなされていたので、汗がでなかったのではないでしょうか。

根拠とはならない「汗」に関するエピソードです。
昔、ツールドフランスで何回も優勝したベルギー人チャンピオン監修のカーボンフレームの自転車を、日本で販売開始するプロジェクトに参画したことがあります。
業界紙の記者と一部の販売店オーナーを都内の高級フレンチレストランに招いて、チャンピオンと会食・プレス発表しました。総勢10名程度で通訳を交えて食事をしながらのインタビューでした。その時、取材をしていた記者がかなり汗をかいていました。何しろ個室での高額な料理にワインそれにフランス語でのやりとりでしたので、インタビューをする人たちは緊張したようです。

エアコンの効いた快適な個室で、汗をかきながら取材してくれている記者を前にして、チャンピオンと仕掛け人たちは、快適に食事を楽しむことができました。
売り手市場のバブリーな時代でした。