禁煙企業で喫煙する従業員
「喫煙者を雇用しない」と経営者が発表した会社でも、喫煙常習者の数は減りません。
公務員が飲酒運転する件数が減らないのと類似点がありそうです。公務員は身分が私企業より保護されている部分がありますし、成果主義はそれほどインパクトがないので、刑事事件に巻き込まれない限り暮らしていけます。
私企業は、公務員ほど気楽な稼業ではないので、上司のパワーハラスメントにさらされ、降格減給左遷解雇が日常的に行われていて、身分は不安定です。
それでも、会社が吸うな、飲むなといっているのに、いうことを聞きません。上意に下が従わないのは、命令違反が怖くないからです。命令違反が怖くないということは、正義と秩序が軽視される原因があるのです。
事例紹介
某オーナー会社の本社ビルでは、本社の幹部がオーナーに隠れて喫煙していました。就業時間中に本社敷地の外へでて喫煙したり、来客時に会議室でお客さまと一緒に喫煙したりしていました。喫煙する業者の担当者は本社内に入れるなとオーナーが口にしたにもかかわらず、一部の幹部は喫煙を常習としていました。
この会社でオーナーの命令に逆らう人には共通点がありました。この人たちは、オーナーの命令を「オーナーに見つかる範囲内では、命令厳守」と解釈します。この人たちは、どこか、先代創業者の面影があるのです。命令違反しても当然特赦がありそうで、創業者と血縁関係があると酒席では、ここだけの話しとして、ささやかれます。
信義誠実の原則は、「いわなくても、わかるだろう」と、門前払いとなります。血縁者以外にも特権を持った従業員がいました。従業員の配偶者や親族が、オーナーとプライベートで非常に近い関係にある場合です。この人たちは、目には見えない「ご老公様の印籠」をちらつかせることができました。