経営幹部が挨拶する場面 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

懇親会の会場で、経営幹部が挨拶する場面。

従業員が後ろのほうに固まっている場合、通常、マイクを握った幹部はまず、部下に前に移動して上座に近づくよう求めます。上司に言われて仕方なく、従業員は前のほうに移動します。

この度、鳩山首相は、国連邦人職員との懇親会で、マイクを設置したところと職員が集まっているところが離れていたので、参加者との距離を感じ、マイクを手にして自ら職員に近寄り距離を詰めました。

マイクを握った普通の幹部なら、部下に近くに集まれというところです。ところが、近くに寄れというのではなく、ご自身が部下に近づきました。

勢いのあるリーダーと、肩書きと人気・実力が同期していない人との違いがここにあります。上司に近寄られて部下は逃げ場がなくなります。近寄ってくるリーダーの勢いに、部下は圧倒されてしまいます。

今度の首相は、歴代自民党の党首が学習しなかったテクニックをお持ちのようです。