リスク優先 | 団塊世代の"愚考にため息"

団塊世代の"愚考にため息"

ふと思い出す過去の出来事と後悔。次々と、浮かんでは消えていく愚考を書きとめていけば、いつかはネタ切れになるはず。きっとその後は、良き日々の思い出だけが浮かんでくるにちがいない。

渡航制限区域に立ち入るときは結果については個人が責任を持つというのは、欧米では世間の常識です。

父ブッシュ時代の湾岸戦争のとき、日本はバブルの最盛期でした。邦人は海外でエコノミックアニマル、ジャパンアズナンバーワンとかいわれて、商売の達人ユダヤの商人と互角に戦っていました。政府は何回か欧米への渡航制限を発し、大企業、商社は従業員の海外出張を禁止しました。その時活躍したのは、中小企業の国際派ビジネスマンでした。大企業が海外出張を禁止しているスキをついて、個人のリスクでビジネスを展開しました。

ドイツの空港では、目覚まし時計と電卓を没収され、バッテリーがすぐなくなるダイナブックの電源を入れさせられ、稼動確認をされました。自然放電で、成田からヨーロッパの機内でバッテリーがなくなりかけているPCの電源をいれるのは、賭けみたいなものでした。電池切れで動かないでは、通用しません。動かなければ別室に連行されると思いました。

一方、パリのヴァンドーム広場の店で買った時計を、ドゴール空港で開けろといわれたのには、腹がたちました。お土産用にきれいに包装したパッケージを、セキュリティのところで、乱暴に開けるわけです。この国の外貨獲得に貢献しているのに、担当官の横柄な態度にはカッとしました。911の後では、自爆テロについて怖さが納得できるので、仕方のないことでした。

最近では、混雑した電車は避け、人ごみのなかではマスク着用、若者が徒党を組んでいる繁華街には立ち寄らないことにしています。アルコールも、2杯以上は飲まないようにして、危機管理をしているつもりです。嫌な世の中になったと嘆くよりも、リスクを負わないことを優先しています。