約10ヶ月のワーキングホリデーを経て日本に帰国した私は、ホテルで14日間の隔離期間を過ごした。
機内では、これでもう英語を話さないでいいんだという安堵感と、何一つ成し遂げることができなかった自分に失望...が入り混じった気持ちで心も頭もいっぱいだった
いやまだまだ気は抜けない!キャビンアテンドに日本人はいないから、もう一踏ん張りしなくちゃ!
前の席の男の子がリクライニングしてきやがった
席を戻してくださいと英語で言いたいけど何て言えばいいのぉ?と1人で葛藤していたら機内食たいむ!
キャビンアテンド:「機内食はフィッシュ or チキン?」
私:「フィッシュ!」
キャビンアテンド:「OK!チキン!!」
一同:「え⁈」
違う列を担当していたキャビンアテンドも、前の席の男の子もびっくりしていた!!
びっくりしすぎて、「テンキュー」と言っていただきます
そんなこんなで、ジャパンに到着し無事にホテルに到着したにもかかわらず、自分の理想通りの海外生活を送れなかった私の気分は最悪だった
何も成し遂げられなかったし、引きこもりのような生活をしてしまった罪悪感とこの先どうなるかわからない不安感がぐーるぐる
だけど、ホテルは非常に清潔でなんか嬉しい!!
ジャパンはやっぱりクリーンでグッドな国だ〜と低かったテンションもご機嫌に!
そして姉からのたっっくさんの差し入れにテンションはさらにアップ!
さぁ、まずはカップうどんからいただきます
あぁぁぁぁお出汁が繊細でデリシャス!!
さっきまでの緊張と不安が一気に消えて、私の心は幸福で満たされた
麺も海外のカップラーメンとは全く違う!
気づいたらスープを飲み干していた。
次はカップラーメンだぁぁ
ぁぁぁピリ辛なのに、美味しい!そちらのスープを飲み干し、感極まって泣いてしまった
よく海外の人たちが、「日本のカップラーメンは世界一!!」と絶賛する理由がわかった。
ニュージーランドのスーパーで、「うどん」と書かれたカップうどんを食べてみたが、あれ?味がなんか違うなぁ...裏を見てみると、メイドインコリア....
他にもいろいろなカップラーメンを食べてみた
美味しいのだけれど、やはり食べ慣れた日本の味が安心する...
常に時代に合わせた美味しさを求め開発をし続ける日本のカップラーメンはすごい!
カップラーメンだけでなく、ものづくりに対しても同様だ。
さてカップラーメンの美味しさに感動した私は、カップラーメン製造に関わっている全ての人々に対して尊敬と感謝を込めてスープを飲み干した
それが私にできる、精一杯の感謝だと思ったからである。
2週間ラーメンのスープという名の塩分を摂取し続けた私は浮腫み、太った
2週間カップラーメンを食べて「飽きた」と思ったことは一度もない。
そして、ラーメンの汁まで飲み干して、多少後悔はしているが、それよりもこんなに美味しいカップラーメンが、母国日本に存在していることを再発見できた喜びのほうが大きい
そして、私のために大量のカップラーメンをボストンバックいっぱいに詰めて、ホテルまで運んできてくれた姉にも感謝でいっぱいだ
一杯のカップラーメンが人々の心を幸福で満たしていると言っても過言ではない
何一つ成し遂げられなかった海外生活から帰国し、悔しさでいっぱいだった私の心を癒してくれたカップラーメン。
日本には素晴らしいものが、まだまだたくさんあるよと言っている気がした
カップラーメンから始まった、私の日本再発見。
そして、そのきっかけを与えてくれた姉にラーメンをご馳走したい