頑張っているのに、なぜかうまくいかない。

 

前に進もうとしているのに、空回りしている感じがする。

 

もっとやらなきゃ。


もっとちゃんとしなきゃ。


もっと努力しなきゃ。

 

そんなふうに自分を動かしているのに、なぜか噛み合わない時があります。

 

こういう時、多くの人は気持ちの問題だと考えます。

 

集中力が足りないのかもしれない。


覚悟が足りないのかもしれない。


自分が弱いのかもしれない。

 

けれど身体を観察していると、
少し違う見え方が出てくることがあります。

 

それは、
身体が一方向に固まっている
ということです。

 

もし、文字だけでは伝わりきらない部分を
実際の雰囲気で感じてみたい方は、
こちらの動画もご覧ください。

 

 

 

頑張っている時の身体は、
前に進むことに偏りやすくなります。

 

もっとやる。


もっと耐える。


もっと進む。


もっと崩れないようにする。

 

こうした方向には動けるのに、

 

止まる


引く


断る


待つ


ゆるめる

 

そうした動きが取りづらくなることがあります。

 

見た目にはちゃんとしていても、身体の中では
動ける幅がかなり少なくなっていることがあるのです。

 

たとえば、

 

呼吸が浅くなる。


肩や首に力が集まる。


目線が狭くなる。


顎が少し上がる。


胸やお腹が固くなる。


足の裏の感覚が薄くなる。

 

こうした状態になると、人はますます
“頑張る方向”に固定されやすくなります。

 

すると、
本当は少し止まった方がいい場面でも止まれない。


少し引いた方がいい場面でも引けない。


少し待った方がいい場面でも待てない。

 

結果として、
頑張っているのにズレる。


頑張っているのに空回りする。


そんなことが起きやすくなります。

 

ここで大切なのは、
頑張ること自体が悪いわけではない、ということです。

 

必要な時に力が入るのは自然です。


踏ん張ることも、集中することも、
身体にとって大切な働きです。

 

ただ、
その方向にしか行けなくなった時、
身体は不自由になります。

 

私は自然体というのは、
ただ力が抜けていることではなく、

 

どこにでも動ける状態

 

だと思っています。

 

前に進むこともできる。


止まることもできる。


引くこともできる。


受け取ることもできる。


断ることもできる。

 

ひとつの反応に固定されず、
必要に応じて変われる。

 

その幅が残っている時、
身体はかなり自然な状態に近づきます。

 

逆に、
頑張ることしかできない時は、
エネルギーがあるように見えても、
実はかなり固定されていることがあります。

 

だから、
頑張っているのにうまくいかない時ほど、
さらに頑張る前に、
少し身体を観察してみてほしいのです。

 

今、呼吸はどうなっているだろう。


肩や首に力が集まりすぎていないだろうか。


目線は狭くなっていないだろうか。


足の裏は感じられているだろうか。


お腹は固まっていないだろうか。

 

そうやって見ていくと、
今の自分がどの方向に偏っているのかが
少しずつ見えてきます。

 

それが分かるだけでも、
身体には余白が戻り始めることがあります。

 

整うというのは、
正しい形になることではなく、
また動ける幅が戻ってくることです。

 

自然体というのも、
ずっとリラックスしていることではありません。

 

必要な時には力が入る。


でも必要がなくなれば戻れる。


前にも行けるし、止まることもできる。

 

そういう自由さが残っていること。

 

それが、
身体から見た自然体に近いのだと思います。

 

頑張っているのにうまくいかない時、
自分を責める前に、
身体がどこに固まっているのかを見てみる。

 

それだけでも、
見え方は少し変わってきます。

 

身体は、
無理に押し動かすよりも、
観察されることで変わり始めることがあります。

 

うまくいかない時ほど、
身体の中で何が起きているのかを、
静かに見てみる。

 

そこに、
次の変化の入口があるかもしれません。

 

ーーーーーーーーー

書籍

『身体は、もう答えを知っている
― 考えすぎる私たちが〈感覚〉を取り戻すとき ―』

出版しました。

▼こちらからご覧いただけます
https://www.amazon.co.jp/dp/B0GND4QG62

 

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私たちは身体に不調があると、
ついこう思ってしまいます。

 

「なんでこんな反応になるんだろう」


「どうして私は緊張してしまうんだろう」


「早く元に戻さなきゃ」


「こんな身体は駄目だ」

 

けれど身体を観察していると、
少し違う見え方が出てきます。

 

それは、
身体は間違っているのではなく、
その時点で必要だと判断した反応をしている
という見方です。

 

たとえば、
肩が固まることもあります。


呼吸が浅くなることもあります。


朝、身体が重くて動きたくない日もあります。


人の前で急に緊張することもあります。

 

こうした反応は、
自分では困るものに感じるかもしれません。

 

でも身体からすると、
それはただの失敗ではなく、
何かを守るための反応かもしれません。

 

緊張するのは、
危険を避けようとしているのかもしれない。

 

固まるのは、
これ以上消耗しないようにしているのかもしれない。

 

動けないのは、
無理に前へ進むより、今は止まる方が安全だと感じているのかもしれない。

 

身体は、頭で考えるより先に、
環境や空気や関係性を感じ取ります。

 

だから本人は
「そんなつもりはない」
と思っていても、
身体の方はすでに反応していることがあります。

 

このとき大切なのは、
今の反応をすぐに消そうとしすぎないことです。

 

つらい症状をそのまま放っておけばいい、
という意味ではありません。

 

ただ、
「こんな反応は間違いだ」
と決めてしまうと、
身体との関係が対立になりやすいのです。

 

身体は、本来こちらの敵ではありません。

 

むしろずっと、
その時その時で
いちばん無理の少ない方法を選ぼうとしていることがあります。

 

だから不調を感じたとき、
まず必要なのは
改善の前に観察かもしれません。

  • いま、どこに力が入っているのか
  • 呼吸は止まっていないか
  • 重心はどこにあるか
  • その場を安全だと感じられているか
  • 誰かの前で、自分を小さくしていないか

そうやって見ていくと、
今まで「悪いもの」だと思っていた反応が、
実は意味のあるサインだったと分かることがあります。

 

もし、文字だけでは伝わりきらない部分を
実際の雰囲気で感じてみたい方は、
こちらの動画もご覧ください。

 

 

 

身体は、
言葉で説明する前に反応しています。

 

だからこそ、
身体を責めるより、
身体が何を守ろうとしているのかを見る方が、
回復にはつながりやすいのだと思います。

 

無理に変えるより、
まず知ること。

正そうとする前に、
なぜそうなっているのかを感じてみること。

 

それだけでも、
身体は少しずつ安心し始めます。

 

身体はいつも完璧ではないかもしれません。


でも、
間違っているとも限りません。

 

その反応には、
その反応なりの理由があります。

 

身体を敵として扱うのではなく、
ひとつの大切な感覚として見直していくこと。

 

そこから、
本当の意味での変化が始まることがあります。

 

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書籍

『身体は、もう答えを知っている
― 考えすぎる私たちが〈感覚〉を取り戻すとき ―』

出版しました。

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身体を変えようとしても、なかなか変わらないことがあります。
でも逆に、ふっと力が抜けて自然に変わる瞬間もあります。
その違いを身体の側から見ると、ひとつ大きな鍵があります。
今日は、身体は“安全”を感じると変わる、という話をします。

身体を整えようと思うと、私たちはつい方法を探します。

どうすれば良くなるのか。
どうすれば緩むのか。
どうすれば不調が変わるのか。

もちろん方法は大切です。
でも身体は、その前に別のことを見ています。

それが
「いま安全かどうか」
です。


身体が見ているもの

身体、とくに神経は常に安全を確認しています。

正しい姿勢かどうか。
効率がいいかどうか。
理論的に合っているかどうか。

そういうことより先に、
身体はまず
「ここは大丈夫か」
を感じています。

安全が感じられないとき、身体は守る方を優先します。

呼吸が浅くなったり、
筋肉が緊張したり、
動きが小さくなったりするのは、
身体が怠けているからではなく、守ろうとしているからです。


なぜ安全で変わるのか

身体が安全を感じると、神経の警戒が少しずつ下がっていきます。

すると

  • 呼吸が深くなる
  • 緊張がほどける
  • 視野が広がる
  • 動きが自然になる

こうした変化が起きやすくなります。

つまり変化は、無理に起こすものというより、
安全を感じたときに自然に起きてくるものです。


施術の現場で起きていること

施術の現場でも、変化が起きる瞬間には独特の静けさがあります。

何かを強く加えたから変わるのではなく、
身体が「ここなら守らなくても大丈夫かもしれない」と感じたとき、
自然にほどけていくことがあります。

それはとても静かな変化です。

 

もし、文字だけでは伝わりきらない部分を
実際の雰囲気で感じてみたい方は、
こちらの動画もご覧ください。

 

 


大事なこと

ここで大事なのは、
安全は頭で考えるものではないということです。

「大丈夫、大丈夫」と思っていても、
身体がそう感じていなければ、反応は変わりません。

だから必要なのは、
身体を無理に変えることではなく、
身体が安全を感じられる条件を整えることです。


日常でできること

例えば

  • 呼吸を急がない
  • 無理に力を抜こうとしない
  • 今の状態を否定しない
  • 身体が何を感じているかを静かに見る

こうしたことはとても小さなことですが、
身体にとっては大きな違いになります。


身体は、変わりたくないわけではありません。

守ろうとしているだけです。

そして守らなくても大丈夫だと感じたとき、
身体は自然に変化を始めます。

身体を変えようとする前に、
まず身体が安全を感じられているかを見ること。

そこから変化は静かに始まります。

 

身体は、ちゃんと分かっています。

 

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『身体は、もう答えを知っている
― 考えすぎる私たちが〈感覚〉を取り戻すとき ―』

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