TVで紙子の衣裳を見たよ | 鴇色は永遠に!

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きものの師匠清水ときの教え、自分の好きなきもの、そしてきもの好きな友達の事や田舎の古民家の日常をつらつらと綴っています。

昨日ボンヤリTV見ていたら、司馬遼太郎さんの奈良散歩を俳優の高島礼子さんがたどる旅を放映していた。


東大寺のお水取りの行を取り仕切る練行衆11人が行の間お召しになる衣裳が紙子。この紙子のきものは練行衆ご自身で作ってお召しになるって。


20~30センチ角の厚手でゴワゴワしたコウゾ和紙を、棒に巻き付けて柔らかくし片方に圧縮する事によってシワシワにして破れ難くしてから加工するんだって(貼り合わせてきものにするんだよ)

お水取りの行の時はずっと紙子を着ているとの事。そして、この衣裳を着たら「豊島ござ」の上にしか座れ無いって。豊島ござ以外に座ったら行から外されるそうだよ。


お水取りって松明をお堂の上でクルクル回すのが有名だけど、お堂の中では韃靼の行だったりお堂の下の井戸に水を汲みに行ったりの悔過法要(けかほうよう)が行われているんだって。大仏開眼から1200年以上続いている不退の行法、奈良って街の奥深さを見た気分だったよ🧐


で、紙子。トキ孫は縁あってきもの好きの大先輩から譲って頂いた紙子の帯があるんだよね!金沢で紙子の帯を作っていらした坂本宗一郎さんの帯。坂本さんは加賀二俣和紙で紙子の帯を作ってた。


トキ孫のは色を付けていない白。練行衆と一緒。織って無いのがわかるでしょ!貼り合わせてあるんだよ。紙布って和紙をこよって織り込んでいるでしょ!違うのわかる?


練行衆の方々のように皆んなの1年の罪や穢れを払って新しい年(春)を迎える行は出来ないけれど、トキ孫きものが日本人からこれ以上離れていかないように微力ながら頑張る所存。


昔の良い素材も上手く利用し、今現在頑張っている作り手さんも応援してきもの文化を伝えていきたい。昨日「着物たまおかぁちゃん」のブログ読んで衝撃🫨

正統派のきものを着ていた人にコスプレって若い子が言ったって。こりゃまずいでしょ😰