すみません
本日夜の更新となりました
言い訳ですが
実家だと
ぜんぜん書けない〜
どーしよ
あと5日間も
実家にいるのに(笑)
途中からなので
下記☟
”これまで”を
お読み頂けたら
嬉しいです
はじかれ者中学生3人が『禁忌の石段』の謎を解くミステリー小説
☟前回文末部分
「結局、時代や地理的なことを考えると、未遠の外へ通じるかつてのメイン道路は、峠越えしか考えられん」
「でも、峠を越える道なんて、どこにあるんですか?」
眉根を寄せる織田村に、「手がかりならある」と、矢儀は、来た道を振り返った。
「山の中で見た、歪な直方体の石。あれはおそらく、道祖神だ」
☟本日更新はここから
「はぁ……道祖神って、道端の神様でしたっけ?」
いまいち理解していない織田村に、矢儀は説明する。
「道祖神の歴史は長くて、定義も形も多種多様なんやけどの。ただ、あの石は、仁保と未遠の境である神峠に置かれちょった。つまり、昔の人は、村の外から入ってくる邪霊、悪気、厄神などを祓う境の神として、道祖神を置いたんじゃと思う」
「わかったような、わからんようなうんちくはもうええから」
いきなり兼行が、不機嫌に割って入る。
「おまえの言う通りだとしても、あの石の向こうは藪やったぞ。峠越えの道なんて、確認できるわけないじゃろ」
「そうやの」と、矢儀は受け止めつつも、前向きに考える。
「でも、まずは、実際に行って見てみんと。痕跡でも見つかれば、仮説を実証できるやろ」
「んなら、勝手に行ってこい。俺は帰る」
言うなり、兼行は踵を返した。
〜続く〜