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はじかれ者中学生3人が『禁忌の石段』の謎を解くミステリー小説

ケ・ハレあらすじ

まずは、あらすじから読んでいただけると嬉しいです

 

①ケ・ハレ 序章(神の放物線)

学校内転落事故のゆくえ

②ケ・ハレ 第一章(禁忌の石段)

その石段、通るべからず

 

 

 

 一方(いっぽう)兼行(かねゆき)は「内申(ないしん)なんか知るかっ!」と、強気(つよき)抵抗(ていこう)をみせた。

「ふーん」と、()()余裕(よゆう)()みで(おう)じる。

副部長(ふくぶちょう)たる(もの)部活(ぶかつ)にも出んとはねぇ。素行(そこう)不良(ふりょう)で、また親が呼ばれても知らんぞ」

兼行には"親"が一番()く。

 (あん)(じょう)天然(てんねん)パーマの頭を力任(ちからまか)せに()いていた兼行は、一瞬(いっしゅん)で顔を(しゅ)()める。

「んなら、幽霊(ゆうれい)部員(ぶいん)はどうなんか! ヤツは、ちっとも顔を出さんぞ!」

 (くや)(まぎ)れの反論(はんろん)など、(いた)くも(かゆ)くもない。

 矢儀は、二枚目の雑巾(ぞうきん)に手を伸ばしながら、さらりと答えた。

「あいつはええの。(ごう)(けん)存続(そんぞく)のための頭数(あたまかず)ってだけじゃから。だいたいヤツは(ほか)(いそが)しいし」

「幽霊、部員?」と、織田村(おだむら)不思議(ふしぎ)そうに聞き返す。

兼行には聞こえていたのか、いなかったのか。

「んじゃあ俺も、今日から幽霊部員になるわ」と、織田村の()いは無視(むし)して、言いたい放題(ほうだい)だ。

矢儀は(くちびる)(すぼ)めて「ほぉ?」と、芝居がかってみせる。

「兼行は、(ごう)(けん)以外に(はい)れる()があるん?」

 さすがに、余計(よけい)一言(ひとこと)だったか。

 (おも)()雑巾(ぞうきん)()げつけられた。なかなか良い(かた)だ。

 矢儀は、結構(けっこう)威力(いりょく)で飛んできた雑巾(ぞうきん)を、顔の前でキャッチする。

「帰る!」と、兼行は()台詞(ぜりふ)()き、カバンを手に取った。

「僕も、帰ります」

 しれっと、織田村が便乗(びんじょう)する。

 背を向けようとする二人に――いや、正確には、兼行に()うた。

「四年前の転落は、事故だったんだよな?」

 

 


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