初戦にする方も多くいらっしゃる栄東中。

この学校は難易度というよりも、1月校の中でもその受験者数の多さで有名な学校ですかね。

受験倍率こそものすごい数値が出ますが、定員を大きく上回る驚くべき合格者を出すので、実質倍率としては普通(以下)に落ち着いている感じでしょうか。

しかも、力ふるわず1回目に残念な結果となったとしても、2回目の受験では下駄を履かせてくれるという太っ腹な対応。

まさに前受けの星です。

通える地域にお住まいがある方は、前受けとはいえしっかりと抑えておきたいところですね。


中学受験は、精神的に大人びている子でも本人が主導で完全に走りきったというパターンはなかなか稀で、ほとんどのご家庭では親が主導となって舵を取ってきたことでしょう。

もしかしたら受験校の選定も親の希望が強くでているご家庭も少なくないかもしれません。

我が家でも受験スタート時はある種の洗脳的なこと(?)を家庭内でしていたと思います。

中学受験をするか、ということも含めて。

親としても、自分が通うわけでもない学校を何もわからない我が子に推すわけですから、その理由としては例えば偏差値だったり、雰囲気だったり、在校生の様子だったり、卒業後の進学先だったり、カリキュラムや行事に魅力を感じたりと様々でしょう。


我が家でいうと、まずは何も始まってもいないのだから偏差値は高めなところ、通学経路や通学時間は行きやすいところ、共学じゃなく、課題や宿題などで管理されることなく生徒の自主性を育ててくれるあまり面倒見の良くない(笑)ところ、などと勝手な注文をつけていました。

まぁ、こんな理想は、高学年になるにつれて、本人の性格や相性、塾友からの影響などいろいろなことが絡み、本人の意志として志望校も定まってくると、親のどーでもいい希望理由なんてものは削ぎ落とされていくわけですが。


受験勉強も、まだ幼い小学生が何年もかけていろいろな小学生らしいことを我慢したり辛い時期を乗り越えてたった一日の決戦のために努力するものですが、受験が終わり進学先で送る時間は中高一貫校だと当然ながら6年間です。

多感な10代に6年もの間を過ごす場所は、やはり親の意見だけではなく本人の意志であってほしいと思います。

受験が親主導でも、親が選んだ受験校でも悪くない。。。

ただ、熱望校以外の志望校選択のポイントが単に偏差値ではなく、その子に合っているか、楽しく発展的で有意義な時間を過ごせるかという目線で選び、薦められると、たとえ進学することになる学校が第一志望ではなかったとしてものびのびと成長してくれるのではないでしょうか。


中高6年間輝ける場となり、生涯の友と出会い、忘れられない思い出となるような学校に進学できますよう