10月2日(火)にぎっくり腰起こしました」

 よくある話です。

 「治療に来たかったのですが、こちら連休でしたでしょ?家でジッとしていたら5日(木)には何でもなくなりました(笑)」

 患者さん(Aさん)は不思議がっていました。

 Aさんは以前、かなり重症な腰痛で通院していました。
 
 通院当初は疼痛緩和肢位により身体の曲がりが非常に強く、10分も座っていると痛みで脂汗が出てきてしまい、待合室では常に座る位置を変えて落ち着かない状態でした。

 気持ちを入れ替え、徹底して治療を受けました。

 三か月後には酷い曲がりはなくなり、腰痛も消え、長時間ドライブや庭イジリも出来るようになりました。

 暫くして治療から距離を置き、日々の生活を謳歌されていました。
 
 そして上記のギックリ腰。

 治療を受けようにも受けれない。

 開き直って家で休んでいたそうです。

 自然に任せたのが良かったのでしょう。

 人は不安になると藁をも掴みます。

 おとなしくしていれば良くなるものを、早く治したい焦りや不安で
 他人に弄くられたり、自分で余計な事をして事を複雑にします。

 多くの患者さんはそんな心理状況ではないでしょうか?

 Aさんは違いました。

 治療で基礎が出来ていますので本人は焦りませんでした。

 自分の回復力を信じてジッとしていたのです。

 結果、ギックリ腰はあっという間に回復していきました。

 律動法の創始者茂木昭氏は「患者がもし自分自身の生命力の凄さを知り、自らの回復力をわずか20%でも信じる事が出来たなら治療は必要なくなる」と言っております。

 Aさんはそれを実行しました。

 回復しました。

 10月6日(土)に来院されたのですが、腰痛はなくメンテナンスに来たという事でした。

 治療とは何でしょうか?

 それによって何を成し遂げるのか?

 もう一度真摯に自分の生命と言葉を交わして見つめ直してみて下さい。

 痛い、辛いを治しているのではありません。
 
 「最後までずっと元気でいる」

 体調を崩してから気がつくのではなく、元気なうちから自らを省みて治療してみて下さい。

 「健康に勝る宝なし」です。