常にイライラしていて、周りや自分自身にも強い恨みを持って生きています。亡き父からも暴力を振られた毎日を送って過ごしていました。いつも恨みや愚痴しか言わなくて、このまま死んで行くのも可哀想で可哀想で・・・」

 患者は80代 女性 
 
 若い頃から具合が悪く、夫や息子や親せきなどから何年も暴力を受け続けたそうです。

 それらの影響で周りに不信感や恨みを持ち、世の中の全てに不平不満、疑念を持ち続け、他人の話を一切聞かなくなってしまいました。

 加えて「強い物忘れ」も発症。

 「とても見ていられない」と患者の娘さんからの治療依頼が入りました。

 とにかく言う事を聞きません。

 何をするにも愚痴を言って不満に不満を重ねる毎日でした。

 初診 H24年 10月1日

 既往歴 子宮全摘 輸血にてC型肝炎キャリア(+) 肛門周辺の褥瘡(+) 両手首RA様関節変形(+)

 右蝶形骨大翼 小翼に骨折(+) 子宮 両卵巣にC型肝炎ウイルス(+) 
 
 肝臓にC型肝炎ウイルス(+) 肝臓の大部分にアミロイドβ 脂肪肝 NASH 糖結晶(+)

 左前頭葉 両頭頂葉 両後頭葉 両側頭葉にC型肝炎ウイルス(+)アミロイドβ(+) 陰性脳 陽性脳(+) 右脳底動脈に脳梗塞(+)

 脳下垂体のCW変位をW天柱で治療しました。

 治療4日後に娘さんから経過を聞きました。

 「あれ程頑固だった人間なのですが、治療後変化がありました。お尻付近の床ずれの事が気になって仕方ないというので医者に行きました。そしたら医師から「菌が見つからないかもしれないよ」と言われました。納得行くような人ではないので他の病院で診て頂きました・・・結果また分からなかったそうなのですが、本人は納得したように「フ~ン」と言って帰っていきました!こんなの初めてですよ!」

 周りにとって小さな変化に映るかもしれません、が、本人にとって大きな一歩を踏み出したというべき変化だと我々は見ております。

 何故なら「生きてるだけで恨みを持つ」ような人が自分の求める答えがなかったのに「平然と帰った」という事です。

 以前なら不満爆発で何時間も愚痴を言っていたはずだったのに何も言わずに帰宅したというのです。

 愚痴の会話を待ち構えていた娘さんは呆気に取られたそうです。

 本来は患者が悪いワケではないのです。

 C型肝炎ウイルスが脳に感染しノイローゼ状態を作り出していて、尚且つ身体を動かそうにも全身にC型肝炎が感染していたので「やろうにもやれない」状態だったのです。

 周りは彼女を責め立てましたが、それは家族も何が何だか分からなかっただけなのです。

 もっと早く律動法に出会っていたのなら暴力もなかったのかもしれません。

 この患者の「恨み」「不平不満」「不信感」「疑念」を作り出していたのは肝臓の不具合と脳にC型肝炎ウイルスの感染があったからなのです。

  初めからネジ曲がっていたり、初めから悪い人などいないと我々は思います。

 必ず何らかの原因があり結果として症状が出ているという事です。

 ですから症状を嫌わないで下さい。むしろ自分に教えてくれている重要なサインなので、身体に感謝して下さいと申しているのです。

 人は脳脊髄を完璧に調整し、身体のバランスが整えば「本来の自分」になるようになっています。

 何回も申し上げますが、初めから悪い人やネジ曲がった人などいません。

 自分には到底不可能に思えるような事でも身体は回復していきます。
 
 それが人の「回復力」なのです。

 見つけられない、治せない医療が良くないのです。

 道は必ずある!だから治らないなんて決めつけないで下さい。