雪の脊振山 | Talk Like Climbing

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山男洲鎌猛雄の山・クライミングとそれにまつわるエトセトラのブログです。

なお、いかなる団体、企業とも関係ない一個人のブログです。

雪の脊振山へ行ってまいりました。このところ、週末に雪が降りますが、そのおかげで中々の風景です。


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椎原から雪の車道をてくてく歩きます。少し凍っていて歩きにくいです。こういうところはアイゼンよりもチェーンがあるといいかもしれません。


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車道をつめると登山口。新しい標識がわかりやすくていいです。

そこから雪の上を全員きゃっきゃ言いながら歩きます。人は何故雪を見るとわくわくするのでしょう。

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矢筈峠に出ると車道になりやや興ざめですが、案外人がいなく静かに歩けます。横の樹木が防風林になってくれてそんなに寒くありません。

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駐車場を抜けて少しあるくと、自衛隊レーダーのそばに背振山山頂。すぐ下の駐車場では何組か雪遊びをしている家族やカップルを見たのですが、頂上は独占でした。

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家紋は鍋島家。江戸時代黒田家と山頂の領土を巡り争い、幕府の裁定の結果鍋島家が勝ち、黒田家の家老が切腹したそうです。富士山頂は静岡・山梨どちらの土地でもないそうですが、頂上というのはとかくこういう争いの場になりがちなのですね。

なお、この山は役小角により登られた仏教修行の山で、栄西により1191年中国から持ち帰ったお茶の栽培を初めてされたという山でもあります。

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本当はその駐車場側の広場で昼食後ゆっくりする予定でしたが、風雪も強く結構寒くなったので、さっさと下山開始です。

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車道を少し歩くと、板屋峠への道に会います。トレースが一切なく、自分達で笹を掻き分けたりして歩きます。途中獣の足跡があるな、と思っていたら、かなり下の箇所で野生の大きな猪に会いちょっと驚きました。

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ちょっと歩きにくい箇所もありましたが、無事下山。
その後雪の車道(チェーン規制中)をてくてくと歩き、椎原へ戻ったのでありました。


なお、今回のコースは、登りが最初に富士山測候所を作った野中到がトレーニングで登ったコース、下りがその奥さんで新田次郎の小説『芙蓉の人』の主人公・千代子のトレーニングコースです。そんなことを考えながら登るのも味があっていいかもしれませんね。



追記

今日は終始雪が降っていましたが、私は一切雨具を身につけず、ソフトシェルだけで過ごしたところすこぶる快適でした。パンツもショーラーで十分。

どの商品がいいか?

それは店頭でお答えしましょう。