沼田おさんぽ①(追記あり)
4月にグンマの沼田に桜を見に行った時に、お泊りしたホテルのそばが「沼田ロマンエリア」という歴史的建造物を移築して集めたエリアがあるってことがわかり、近代建築好きの我らは小躍りして、早起きして散策することにしました。
あまりにコーフンして早くに散策を始めたのですが、内部見学の時間の前で、ひと通り建物を見つつ、時間になってから内部も見学しました。
既に3か月以上前で記憶も薄れてはいるのですが、しばし建物記事もUPしてなかったので、久々におさんぽ記事をご紹介します。
旧沼田貯蓄銀行
和洋折衷の儀洋風建築
明治41年頃の建築と言われているようです。
当時の銀行の窓口でしょうね
店長室だったかな?
2Fの店長室の天井は「金唐皮紙」という日本の伝統工芸品なんだそうですよ~
館内の灯りはこのタイプで統一されているようです。
灯りがシンプルな分、天井の壁紙が主役になったのでしょうかねぇ??
この金庫はお客様用ではないのかな?
意外に小さかったです。
この頃の時代はエントランスを見逃すわけにはいきません。
お迎えする最初の場所から工夫をこらしています。
土肥子爵家住宅
ちょっと変わったドーマー窓が特徴的な洋館です。
築年は大正13年建築
そもそもは渋谷にあった建物を、ゆかりのある沼田市に移築したようです。
窓の上の装飾は、かごに入ったフルーツらしい
国登録有形文化財です
潜入します
入り口にある壁画
竹林の七賢人
右から2番目は新紙幣の10,000円にもなった渋沢栄一氏だそうです。
当時の有力者を中国の故事になぞらえて作られたんだとか
ステンドグラスは明治~大正時代の贅沢の極みだったのかもしれませんね
応接室も、窓やカーテンや、色々贅を尽くしています
シンプルな灯りながらも、往時の美しさを醸し出しています
当時の洋館には和室が必ずあるのも特徴的です。
ちゃんと炉も切っているわけです
階段の手すりさえも萌え~
こういうカーテンって、今する人いるのかわからないけど、豪華さがよくわかります
和室の調度品は、昭和世代にはたまらない懐かしさと親近感
ふすまの明り取りの窓もステキ
和室の先に、一段上がってるのは何故なんでしょうねぇ
こういうこまやかな演出がほんとにこの時代の美しさなんですよねぇ
この窓はなんだろ??
廊下にありました
こんなマントルピースも、当時の特権階級にだけ許された贅沢だったんでしょうねぉえ
パンの殿様とも言われていたらしいこの家の主人の「土岐章氏」
キムラヤとのつながりも得て、ドイツにも派遣された方だそうで、随所にドイツのエッセンスが感じられる建物なのだそうです。
華美すぎず、実直なかんじでありつつもこだわりのある洋館でした。