【またちょっと脱線】ネトフリ「新聞記者」観ました | 優しい世界・還暦の逆襲

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コロワクのせいで死にかけました。生きてるうちに、言いたいことを言わせていただく!

ども~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

今日もまたコロナ新記録更新ですが、何をやってんですかね、岸田は。そういえば、2月から北京で冬季五輪が始まるっていうのに、全く盛り上がってないのが笑えますね。まあそれどころじゃないよな。

 

 昨日、伊藤詩織さん裁判の2審も伊藤さん勝訴だったんですが、実はその話も盛り込まれてる、「新聞記者」ネットフリックス版を観ましたよ。

 

やっと出た決定版

 

リテラも大絶賛の超攻めてる内容。米倉涼子(モデル:望月衣塑子)、綾野剛(モデル:谷査恵子)、横浜流星(赤木さんの甥という設定)など、日本の連ドラ3本分の豪華キャストで、森友学園事件の赤木俊夫さんの自殺を中心にズバズバ描いてます(全6話)。

 

 ドラマのOPのタイトルバックが、いきなり、ワープロ画面の文字が消されたり、文章全体が塗りつぶされたりの「改竄作業」映像↓

 

 

↑でスゴいんですが、赤木俊夫さん役を「北の国から」でおなじみ吉岡秀隆さんがやってて、改竄に悩み、壊れていく演技が凄い。妻の雅子さん役は寺島しのぶ。

 

 綾野剛は、安倍昭恵付きの官僚で、問題発覚後イタリアに高跳びしたあの谷査恵子氏がベースなんですが、このドラマでは内閣調査室(内調)に異動で雲隠れ。そこで、ネトサポと連携した事件の火消しや、マスコミ首脳陣のスキャンダルを調べ弱みを握るなどの「汚れ仕事」をやらされ、これまたメンタルを病んでいく役。(ちなみに望月さんツイッターを罵倒するアカウントが、ほとんど日の丸アイコン付きだったりするのも笑いました。)

 

 横浜流星くんは、東京新聞(劇中では『東都新聞』)の配達員をやってる大学就活生で、実は赤木さんの甥であり、望月さん(米倉)との出会いで、東都新聞の記者を目指すようになるという、架空のキャラです。バイト仲間が、コロナで内定取り消しになる場面もありました。

 

 そう書くと、なんか、東京新聞のプロモーションビデオに見えなくもないんですが、最初、米倉が赤木さんの遺書を入手し、記事にしようとしたとき、政権を恐れた上司からストップがかかったりする場面もあり、単純に東京新聞万歳にはなってないです。

 

 なお、さきほどの文春の報道によると、この作品、内容をめぐって赤木さんの妻・雅子さんとモメているとか…(→参照)。

 

 それはともかく、以前も書きましたが、この作品が、日本でドラマ化できず、映画化にも大きなハードルがあった。それがネトフリでは堂々とドラマ化できてるという事実。それって、ドイツ国民も含めたナチス占領下の世界で、人々は、事実を知るため、ひそかにイギリスBBCラジオを聞いてたのと同じじゃんという…。

 

 ここで強引に丸山理論を持ってくると、国民が国民たる決意や自覚もないまま「なんちゃって近代国家」あるいは「偽装近代国家」をやり続けてる結果とも言えるんじゃないでしょうか?

 

 安倍夫妻の暴走を、閣僚はもちろん、官僚も司法も止めるどころか、それに加担してなんら恥じるところがない。死者が出ても一向に止めない。内閣調査室という火消し屋集団、国民の弱みを漁る集団を、日々当然のように、税金で養っている。

 

 そして、あの伊藤詩織さん事件の主犯・山口敬之とおぼしきキャラを、ユースケ・サンタマリアが演じ、ラスボス的に振る舞いますが、現実の世界でも彼は野放し状態。赤木さんの訴訟も、国側の認諾で瞬殺されてしまっている(ドラマは、赤木さんたちが裁判所に入るところでEND)。

 

 まあこうなったら、大戦中のフランスよろしく、ネトフリ亡命政権から政府批判の作品を作り続けるしかないですね。ドゴールみたいに凱旋できるかどうか謎ですけど(^^)/