ボクサーと髭 | ボクシングのこと~好き勝手に語るブログ~

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ボクシングについて自分の考えを好き勝手に書いてます。人は人、自分は自分。何事も考え方は人それぞれというのが私のスタンス。自分の考えを人に押し付けたり、自分こそが正しいという変な勘違いをされている方はご遠慮ください。よろしくお願いいたします

先日のボクシング興業で私的に中谷の髭が似合わないと思った。そこで今回はボクサーと髭について暇潰し的に考察をしてみたい。


男が髭を生やす理由は様々にあるとは思うけど、なんとなく以下の理由からだと思ってる。

・髭面が好きだから

・単にズボラ

・傷を隠す等、身体的な理由

・威圧感、箔をつけるため

・若く見える&童顔の人が舐められないため

まぁざっと言うとこんな感じになるのかな。


そして生やし方はアレンジできるので豊富なバリエーションがあるけど、種類で大きく分けると、口髭、顎髭、無精髭の3つになるのかな。まぁ大人が髭を生やすとなるとまず普通のサラリーマンは基本NG。許されるとしたら自営、水商売、土木作業員、スポーツ選手、不良等々、他にも特殊な業種で許されるところもあるだろう。余談だけど私も若い頃はもみあげと口、顎を繋げたライオンのような髭面をしていたことがある。


髭は似合う似合わないというのと、そもそも部分的にきちんと生えるところと生えないところがあって斑になったり、濃いところや薄いところ、思った通りに伸びない部分もあったりで誰でも思い描いたイメージ通りの髭を生やせるわけではないから、髭を生やすというのもなかなかに難しい。最近流行っているという髭脱毛だけど、男たるもの、せっかく生やそうと思えば物理的には生やすことができる髭を永久に生えないようにするというのはいかがなものだろうか。男が髭脱毛をするというのが何とも私には理解できないというか勿体ない。髭は男にとってとても重要なアイテムになり得ると私的には思っているから。


書いてるうちに単なる髭の考察になってきてしまった。さて、ボクサーと髭についてに戻ろう。ボクサーが髭を生やす理由はそれぞれにあると思うけど、個人的に思うにやはり見栄えや自分を強そうに見せるという理由が多いのではないかと思っている。格闘技全般に言えると思うけど、勝負事とはいえそこはやはり興業であり、何と言っても戦うスポーツだからね。


ここで私的髭の似合っていたボクサーの名前を適当にランキング形式で書き出してみる。思いつくままなので深い意味もなく順位もなんとなく適当なのでご容赦を。


日本人ボクサー髭ランキング



1位:具志堅用高 口髭

私がボクシングにのめり込むきっかけになったのは具志堅用高。初見の時から髭を生やしていたから髭があるのが当たり前で、あの闘争心溢れる戦いぶりと相手を追い込んだ時の迫力に凄みを増す1つの要素としてあの髭面もあったと思う。現役時代の独特な唇の端から少し下がる位にまで繋がった長い口髭がこれまたよく似合っていてカッコ良かった。

2位:渡辺二郎 口髭

とにかくナチュラルに必然的に存在感のある口髭。昔の不良系統によく見られた真ん中でうっすらと2つに別れたシンプルな口髭。ちょっと悪っぽい風貌がとっても様になる二郎さんに口髭は欠かせないアイテムだと思う。

3位:バトルホーク風間 口髭

目力の強いキリッとした顔に濃くて太い眉毛と口髭の存在感が圧倒的にカッコ良かった。世界王者にはなれなかったけど髭ボクサーといえば必ず頭に思い浮かぶほど髭の似合うボクサーだった。


ここからは順不同で髭が印象的だった人たち。



・辰吉丈一郎 口髭、顎髭

ちょうど髭を生やし始めた頃?だったと記憶しているシリモンコン戦。まさかの復活劇となった大阪城ホールの奇跡。辰吉の髭面はあそこから始まって現在に至ってる。

・八重樫東 口髭繋がり顎髭

おしゃれな感じの口髭から細く繋いで顎髭までといったデザイン髭。八重樫にとても似合っていてカッコいい。

・井岡一翔 口髭、顎髭

ベテランの域に入ってから髭を生やし始めた井岡。髭を生やす頃合いとしてはちょうど良いタイミングだったと思う。ベテランの試合巧者となって存在感を増してから満を持して生やしたようなあの落ち着いた髭面の風貌は稀代のテクニシャンという存在感とともにベストマッチングだと思う。


他にもミニマム級を舐められまいと威圧感を増すために髭を生やしたと思われる星野敬太郎の口髭、単なる無精髭にしか見えないファイティング原田の髭面もあの時代の過酷な練習と減量を乗り越えたことを感じさせるような哀愁があって悪くないと思う。


海外ボクサー髭ランキング



1位:ロベルト・デュラン 無精髭

一番強かった若い頃の髭なし、口髭のみも良かったけど、やはりウェルターに上げたあたりからのもみあげから口の周り全体に無精髭を生やした風貌の方が好きですね。ナチュラルライトの体格ながら円熟味を増した技巧で大きな相手と戦い続けたデュラン。若き日から変わらぬ荒々しさを持ち続けた老いたライオンのようなあの無精髭の風貌こそがデュランの野性味を象徴しているようで最高にカッコ良かった。

2位:アレクシス・アルゲリョ 口髭

優しげな風貌に絶妙に似合っていた品のある口髭。その風貌からニカラグアの貴公子と呼ばれていたけど、ライト級までの強さは半端なかった。闘争心溢れる激しい連打で相手を倒した直後にくるりと後ろを向いてコーナーに戻る時の「またやってしまった…」というような悲しげに目を伏せた時の表情が印象的だった。

3位:ウィルフレド・ゴメス 口髭

バズーカと呼ばれた怪物クラスのKOアーチスト。風貌はいかにもといった感じの陽気なプエルトリカン風でありながら精悍なゴメスの顔にピッタリだった口髭。メキシカンではないけどソンブレロとポンチョがとても似合いそうだった。


他、髭が印象的だった人たち



濃い口髭がヒール感を更に引き立てたアーロン・プライヤー、貫禄ある村の実力者といった感じで威厳があったカルロス・サラテの口髭、メキシコのちょい悪オヤジ的なビントールの口髭。メキシカンであるサラテとピントールは当然ながらソンブレロとポンチョが似合いそうだ。



そしていかにもあっちの不良って感じのディエゴ・コラレスのモミアゲから口と顎へ細く繋いだ髭はワイルドでカッコいい。コラレスは自分の持ってる不良感を髭で更に引き立てていた。そして若い頃から当たり前にフィットしていて、髭面=パッキャオといった感じで完全に同化しており、そのせいか逆に印象に残らないパッキャオの野性的な髭。書いていると次から次へとキリがないからここまでにしとく。


と、言いながらこれだけは追加したい

ホームレス系のフルフェイス髭



エイドリアン・ブローナー

ルイス・ネリ

この人達のはもっさりしていて暑苦しくて邪魔くさく、悪いけど見苦しくてダサい。本人達はこれがいいと思ってるのか知らないけど変に伸ばし過ぎだと思う。特にブローナーの髭はどこかの国の政治的指導者みたいだ。最近キース・サーマンもこれ系っぽいけど、ショートでスッキリしたモミアゲ繋ぎの口顎髭だった頃のサーマンの方が圧倒的にカッコ良かったと思う。



最後に髭が似合わない人

中谷潤人



時期尚早。まだこの人に髭面は早い。愛の戦士とか呼ばれている24歳の若者なのにこの口髭はちょっとイメージ的にどうなのかな。本人はどういうつもりで生やしたのか知らないけど、見た瞬間に私は全く似合ってないなと思った。とはいえ生やす生やさないは本人の自由だからいいけどね。


いろいろと書いたけど、髭は男ならではのアイテム。今流行りなのかしらないけど男が髭脱毛するってのはどうなのかね。そもそも脱毛サロンに男が通うってのがね。毛深い人の悩みはその立場にならなければわからないのかもしれないけど、私は男が脱毛サロンに通うというのにはどうしても抵抗があって馴染むことができない。脱毛サロンに通っている人を批判する気はないけど。


私は散髪も美容院ではなくずっと近所の床屋。男が美容院に行くってのは今では普通みたいだけど私にはちょっとね。美容院ってのは昔から女の人が行くとこだと思ってるから。それにやっぱ床屋で下を向いて頭をじゃぶじゃぶと洗ってもらって、シェービングをしてスッキリするってのが好きだからね。多様性の時代にこんなことを言っているのは時代遅れでダメなのかもしれないけど、それでも自分の考えを変えることはできないからこれだけは仕方ない。


そして今の時代はつき合ってる女の子に脱毛するように言われたりもするらしい。会社の若い女の子達に聞いてみたら寧ろ脱毛サロンに行ってほしいという意見もあった。実際に私の親戚の男の子も彼女に脛毛を脱毛するよう言われていた。その彼女に美容院に行く男ってどう思う?って聞いたら、逆に「床屋に行ってる男はダサいです」と言われてしまった(笑)


今はこんな時代になってしまったけど、私のような昭和的で古い考えの人間は絶滅に向かっているのかなぁ。まぁ周りの若い人たちには鬱陶しい存在かもしれないけど、絶滅するまで、仮に私が最後の一人になったとしても、多様性とやらに抗いながら頑張ることになるのかな。