まずはテビン・ファーマーvsビリー・ディブ
尾川のドーピングで空位になったIBF王座決定戦。なんだか異様に狭いリングで行われたこの試合はKO率16%のファーマーがダウンを1回取っての判定勝ち。解説で何度もファーマーのKO率の低さが指摘されていたけど、確かに世界戦に出てくるボクサーとしては何とも寂しいKO率ではあるね。
このテビン・ファーマー。私は判定の多い判定型ボクサー、塩ばかりのボクサーが好きではない。やはり基本的にはKO勝ちの多いファイタータイプやKO率が高いボクサーファイターが好みだ。だから数値的に見ればこのファーマーって人は私が興味を持てないタイプだ。まぁ判定決着であろうがなかろうが、KO勝ちが多かろうが少なかろうが、テクニックがあろうがなかろうが、つまらない試合はつまらないけどね。
尾川戦で初めて見たファーマーのボクシングは相手が日本の尾川だというのもあったのかもしれないが特に私を退屈させるようなものではなかった。ファーマーのメイに似たディフェンステクニックはなかなかのものだし、パンチの威力はさほど無さそうだけどスピードがあり当て勘も悪くない。個人的にはなかなか面白いボクシングスタイルに見えた。そして風貌も寄り目というか焦点が合ってない感じでなんとなく小動物のように見える不思議な眼差しだ。性格はわからないけど見た目は愛嬌がある。
見た目は大人しそうに見えるファーマーだけど、意外と気性が荒くてワルらしい。デービスとは喧嘩ばかりしてるみたいだし、銃撃を受けたなんて物騒な話もある。素行の悪さはメイ、ブローナー、デービスと変わらないのかもしれないね。
Sフェザー級はデービスを筆頭にベルチェルト、そして日本の伊藤がいる。ファーマーはそんな中で戦績やスタイルから最弱王者に見える。しかしディフェンスが良く、見た目以上にタフでスタミナもあるから侮れない。統一戦でどの王者と戦ってもそこそこ良い戦いができるのではないかと個人的には思ってる。
次はホセ・ラミレスvsアントニオ・オロスコ
ラミレスはタイトルを取ったイマム戦ではそんなに魅力を感じなかったけど、今回のオロスコとの無敗対決は面白かった。
初回から前に出て迫力ある気合いの入った強いパンチをブンブン振って攻めるラミレス。対するオロスコも逃げずに打ち合いフィジカル、タフネス、気合いでも負けてない。両者譲らずガンガン打ち合う激しい試合だったから観客も結構盛り上がってた。プロボクシングはやはり打ち合いをしないとね。
8R
結果は4Rと8Rにダウンを奪ったラミレスの判定勝ち。ラミレス、オロスコ、どちらもフィジカルが強くパワフルだったから白熱した目の離せない好ファイトになって久々に興奮したね。
ラミレスはそこそこ人気があるみたいだけど、今のところまだスターボクサーとしてブレイクしているとまではいかない存在。しかしこのスタイルで戦い続けて良い戦績を残していけば将来的にスターになる可能性はある。ファイトスタイルが魅力的だしキャラクターも悪くない。まだ26歳と若く、1つ上がウェルター級だからこれから先が非常に楽しみなボクサーの1人だね。
私は自分がボクシングファンだと思ってはいるけど、試合がつまらないと眠ってしまったり、録画を見る場合は早見や早送り、またはチャプターでとばして見たり、退屈過ぎると途中で見るのを止めて削除するなんて時もある。ボクシングの試合であればなんでもかんでも興味を持って全て最後までじっくり見ていられるかというとそうでもない。いくらボクシングが好きだと言っても見ていてつまらないものはつまらない。またつまらないのを無理して最後まで見る必要もないと思ってる。つまらないと思う試合を無理して見たところで得るものは何もなく、そんなのはただ単に退屈で辛いだけだ。つまらないことに貴重な時間を費やすのはもったいないから。だから私は本当のボクシングマニアというかボクシング通と言えるほどではないのかもしれないね。
パック、メイの時代が終わり、国内のボクシング人気は低調。頼みの綱だった村田も負けた。国内外とも華のあるスターボクサーが居なくなり、ボクシングというスポーツ自体の存在価値は下落し続けている。日本人が絡む世界戦がすべて全国放送される時代はもう完全に終わった。海外の試合にしてもWOWOW生中継は確実に減ってきてる。今のところDAZNに入るつもりもない。よってボクシングをネタにしている当ブログの更新頻度は当然に下がる。いよいよ終わる日も近い?かも。
人は人。
なにごとも人それぞれ。
それが私のスタンス。
それでも
無視 賞賛 非難
面白い。
まぁそんなもんだね。