先月からNISAを使って金のETFを始めた。一ヶ月様子見の後、
週一回程度で安値更新ごとに、当面10株ずつ買い増しして見よう
と決めた。
金価格は為替の影響をもろに受ける商品だが、昨今の様子は少
し違うようだ。
円安になれば、円建てでの金価格は上がる。円高になれば、
その反対で価格は下がる・・・筈だった。だが実際は、円安でも
円高でも、金価格が上昇するイメージが強くなりつつある。
原因は、実物円の価値の低下だ。為替の上では、ドル一強のよ
うに見えるが、ドルの価値が減り続けているのは現実だろう。
その上で、多少の円高では金価格が下がる事は無いと思っている。
こうなると、私の悪癖が疼き始める。暫くはキャッシュを維持
する予定だったが、金ETFに手を出してしまった。はなから10%
程度の調整は覚悟している。NISAで金ETFを買ったと言うのは、
損切しない覚悟でいるからだ。これも私なりのチャレンジ?。
金価格上昇イメージの根底には、以前からのドル不信感がある。
基軸通貨を良いことに、米国債を刷りまくって米国の赤字を垂れ
流す現行システムに疑問を持っているからだ。
円にも言える事だが、現行通貨の仕組みでは、自国建て通貨を
無制限に発行できる。通貨量が増えれば貨幣価値が減り、それが
コストアップインフレを招く。だから金価格が上昇する。
実際の米国は、政策金利を高止まりさせる一方で、景気悪化を
防ぐために、多くのお金を企業にばらまき続けた。大統領選挙が
有る為、目先の景気悪化を防ぎたいのだろう。
アクセルとブレーキを同時に踏んでも、エネルギーロスが増え、
負債は右肩上がりに増え続けるだろう。バイデンになってからの
米国負債の急拡大に驚いている。