1ドル360円、安かろう悪かろうのMade in Japanが朝鮮戦争
の特需をきっかけに、日本経済復興へと歩みを始める事ができた。
先人達の努力で奇跡の戦後復興を成し遂げた日本は、気が付け
ば Japan us number1と称され、Made in Japanが世界を席巻
するに至る。想い返せば夢の中の出来事みたいだ。
円の最高値は、以外にもバブル絶頂期ではなく、東日本大震災
後の2011年10月に75円32銭を付けた。復興マネーが動いた時で
あったが、巨大な日本の経常黒字に裏付けられた円高であった。
10年余りで円の価値が半減してしまったが、この事実は重い。
コロナ対策費を各国でばらまいた結果、世界的にインフレが高進
し、その対策としての金融引き締め政策で、政策金利の高止まり
状態が続く。
日米の金利差が拡大して円安を後押しした形だ。政府・日銀は
有効な利上げ策を示せず、円安が止まらない。利上げが最善策な
のだが・・・判っちゃいるけどできないようだ。
国民生活を考えれば、1ドル120~130円程度を期待したいが、
財務省・日銀を始め日本を動かす人々の考えは、国民そっちのけ
で円安を維持したいのだろう。
なけなしの預金を円安から守る為には、『ヘッジする考え方』
が必要だと思う。株でも良いし、金でも不動産でも良いと思う。
インフレ時代の資産防衛策としては、投資から逃げる訳にはいか
ない。
ハイリスクを狙わず、インフレの目減り分を補えれば良しとす
る思考なら、資産3分割法を忠実に実践するだけで、ローリスク
の投資は可能だろう。
気懸りなのは、インターネットの普及で、情報の正確性が見え
にくくなっている事だ。夜空の星を眺めて、何処が北の方角かを
自信を持って見定められる心眼を養いたいと思う。