書紹しましょ。
本日はこちら。
Another 2001(下)
著)綾辻 行人 先生
ついに上下巻とAnother2001を読み終えてしまいました。
シリーズ作品って、現在刊行済の分を読み終えると達成感もありますが、どこか寂しさもありますよね。
Anotherって、実は私が綾辻行人先生の作品を知るきっかけになった作品でして、とても思いれが深いんですよね。
それがついに最新刊巻まで読み終えてしまったのです。
やはり素晴らしかったですが、込み上げる何かがあります。
そろそろ本題を。
上巻から続く凄惨な現象が佳境を迎えます。
そして半分くらい読み終えた時に「これから先は…」だったり「え、どういう事?」といったように様々な感情に襲われました。
2001は前作のAnotherやAnotherエピソードSとは大分異なった切り口で展開されているので、それもあって色々な感情が常に生まれ続けます。
ちなみに今作は先生曰く、順番通りに読まなくても問題無いようですが、しっかりと時間軸や関係性、生まれ続ける自分の感情を含めて楽しみたい方は是非順番通りに読んでください。
読了後、いえ、解決に至る場面ではもう感嘆の息でした。
思わず「あぁぁ……っ!」と、してやられたと言いますか、もはや業だなと思いました。
久々にトリックにやられました。
やはりAnotherシリーズは順番通りに読んだ方がいいです。
でないとこんな感情にならないと思います。
全てにおいて一切無駄が無いです。
読んでいて「もしかして…」と予想しながら読み進めていたんですけど、もちろん外れましたね。
そしてラスト100ページは特に一気読みでした。
息つく暇もない、そんな感じで読んでいました。
ネタバレをしないで語るのは難しいんですけど、こんなやり方は新しくもあり、懐かしさもありと、きっと綾辻行人先生でないと上手く表現出来ないに違いないと思わざるをえませんでした。
ちなみに当シリーズはこれで終わりではないようです。
あとがきで先生は「Another2009」なる続編を執筆予定と語っています。
双子館の殺人もあるので大分先になることでしょう。
しかしそれでもどうなるのか、今からもう楽しみです。
それにしても面白かったです。
初めてAnotherと出会った時の感覚を思い出しましたし、トリックはもちろん、先生の凄まじさをまざまざと感じでもはやため息です。
実は文庫版だけじゃなく単行本版も持っているんですよね。
でも私は持ち歩き出来るタイプの方を読む人なので単行本は蔵書であり、保存用となっています。
とても分厚いです。
内容も濃くて分厚いです。
3つ揃うともっと存在感があります。
では今回はここまでです。
やはりAnotherシリーズも素晴らしかったです。
何度目かですが、やはり順番に読んでください。
それが一番楽しめる方法だと思います。
ではまた。