書紹しましょ。


今回はこちら。


そんな家族なら捨てちゃえば? 5、6巻

作)村山 渉 先生



ここにきてさらにディープというか、主人公(令太郎)がこの問題に対して奮闘していく様子が出てきました。


今作ですが、改めて簡単に説明すると、

歪んだ性格の妻(和美)と娘(一花)、主人公(令太郎)一家が直面している家庭崩壊寸前の環境が舞台となります。


6巻まで読んでいくと、和美の異常さだったり、それをどうにかしようとして心身に不調をきたしている令太郎の様子が色濃く表現されてきていて、尚且つ家族という形をどうにか保ちたいけど、和美の異常さもあって諦めたくないけど諦めかけている一花の心情が複雑に表現されているのが分かります。


さらに周囲の人々を巻き込み、彼ら彼女らがその渦中に巻き込まれそうな様子も出ています。


このリアルな「異常な人」の表現や、正常な人との差を表すのが上手いと思いましたね。


所々に和美の本心や、一花の本心が垣間見える瞬間があるのはここまで読んできて如実な事だと感じました。


当初は、令太郎の相談役であり一花の友人の母、沙耶子が夫婦二人に別々に関わり、「そんな家族なら捨てちゃえばいいじゃないですか」といい、内の感情では「私が貰いますよ」と思っていた事で危険な香りがしましたが、それ以上に和美は危険ですね。


令太郎の救いは沙耶子の中にあるのかもしれません。

ただ、未だに二人を信じている一花の心情もあって令太郎は奮闘しているのかもしれませんね。


まぁ、普通の男であれば、そんな家族は捨てたくなりますね。


では今回はここまでです。

第7巻ではどのように展開され、この異常な環境にどのような変化が現れるのでしょうね。


所々に出てくるキャラクター達の心の表れに注目です。


ではまた。