書紹しましょ。

本日はこちら。


そんな家族なら捨てちゃえば 3、4巻

作)村山 渉 先生



前回第66弾に引き続き「そんな家族なら捨てちゃえば?」です。

この作品の相関図でしたり、それぞれの関係性については前回のブログを見て頂ければと思います。


さて今回は登場人物達が大分動きます。

どう動くかというと、妻の和美は自分の苦労を分かってもらおうと娘の一花の教師に相談しつつも、共感してくれるか否かで判断します。


その教師も和美の家庭は歪んでいると決めつけ、「普通」である事と、人を表面からしか見ていない決めつけにより和美と一花の感情を乱します。

しかしそれは彼女らを救う為だと依然として思っています。


令太郎はさらに重なる家庭内負荷によりどんどん弱っていき、和美のヒステリーに心をすり減らし続けます。


沙耶子はそんな令太郎を救うべく相談役を通しながらも、令太郎に家族を捨てるのも救いだと思って行動をします。


一花は友人の光と学校で家庭の事を話しつつ、家族をどうにか出来ないかと悩むも、仕方のないことかもと諦めたようになっています。


令太郎家族を中心にそれぞれの感情が渦巻き、本当の解決とは何かを模索しながらさらに物語は進んでいきました。


前回の1、2巻の時も思った事なんですけど、今作品にはヤバい人しかいないのかもしれないです。

ただ強いて言うなら、一花はまともではないかなと思いますね。


正直なところ、こんな家族の形があったら嫌ですよね。それこそ令太郎に問われた「捨てちゃえば?」の問いにYESと答えたくなると思います。


いえ、答えますね。

だって常に負荷があった状態じゃもう正常な判断は出来ないですし、それこそ誰かしらが強引にでも引っ張り出さない限りは変わらないでしょうし。


それを沙耶子がやっているように思えるので救いになるのか、それとも一部の人達の感想では「妻のいる夫に手を出すのは危険な女」とも言われていますので、本当に危険なのか。

それもこれも今後が気になりますね。

ただ、令太郎にはどこか昔の私のような親近感を抱くんですよね。


どうか救われてほしいと願い、和美は、家族はどんな結末へ向かうのか。

複雑な感想を持つばかりです。


では今回はここまでです。

大分話の内容的に重みがあるので、リアル感はありますがやはり読む人を選びそうです。

私はこのまま読み続けます。


ではまた。