書評しましょ。

第2弾としてご紹介するのはこちら。


第18回MF文庫Jライトノベル新人賞

優秀賞受賞作

「死亡遊戯で飯を食う。」


著)鵜飼 有志 先生

イラスト)ねこめたる 先生



購入後は帯取っちゃうんですよねぇ。

あ、捨ててる訳ではなくて、栞の代わりとして使ってます。

ちなみに帯があるとこんな感じです↓



現在は既に3巻まで発売中で、私は先日最新巻を購入しました。

2巻と3巻の書評はまたの機会に。


さてさてそろそろ本題に。

今作のジャンルとしてはいわゆる「デスゲーム」系です。

主人公は表紙に描かれている、プレイヤーネーム「幽鬼(ゆうき)」という17歳の女の子。

彼女は予測不可能なこのデスゲームで99連勝を目指して奮闘していきます。


物語内での設定として、1ゲームでの勝率が大体6割前後ということなので、それを99回達成するのは至難の業と言えます。


もちろんそんな血なまぐさい事ばかりではありません。

登場キャラクターも魅力的に描かれていて、何よりも各デスゲームでプレイヤー達が着る衣装が異なります。

1巻ではメイド服とバニーでした。

その様子は買ってからのお楽しみということで。


そもそもライトノベルって基本的にキャラ小説で、登場キャラクターを魅力的に描き、且つ共感や憧れを抱きながら楽しむ小説なんですね。


しかしながら、「死亡遊戯で飯を食う。」にいたってはその既成概念を大きく覆してきます。


いくら魅力的なメイドやバニーであろうと、

何の前触れもなく容赦無く死んでいくんですから。


死ぬと言っても、血が飛んだりとかではなく、寧ろ彼女達が流す血は、特殊な人体処理により白いモコモコしたものになることになっているので、生々しい表現は少ないように思えました。


ですので、グロテスクが苦手な方でも読めますよ。


それだとしても。

デスゲームもの故にってところでしょうけども、先に書いた通りこれはライトノベル。

キャラクターと共に進むストーリーです。


それもあってか、当時の新人賞の選考委員の方々の間では賛否の分かれる尖った作品だなんて言われていたようです。


ですが、私は1巻を読んで確信しました。

これは面白いと。

売れるに違いないと。


そして次の日には仕事の休憩時間にも関わらず書店へ赴き、必死に探すもどこも在庫切れとのこと。

数店舗回ってようやく次巻を手に入れました。


今現在の発行部数までは分かりませんが、

1巻が去年の2022年11月25日

2巻は翌年の2023年1月25日

そして3巻はついこの間、4月25日に発売と

なかなか速いペースで刊行されてます。


実はもう4巻の発売も決定されてまして、

2023年8月25日だそうです。


他の新人賞受賞作でもここまで決まってる作品はまだ無いと思いますので、それほど人気という事が分かります。


あくまで私自身の思うところですけど、広く浅くでもいいから人気の作品よりも、狭くでも深く刺さる作品が今後人気になっていくのではと思っています。


「死亡遊戯で飯を食う。」が狭い層という訳ではなく、賛否両論という観点と続刊に次ぐ続刊という結果がここにあるからこそ、思ったことです。


ですので、気になった方は是非お手に取ってみるのはいかがでしょうか。

とても読みやすく書かれていましたので、スラスラと読めます。


さてでは今回はここまでですね。

前回が純文学ミステリ。

今回がライトノベルと幅広く読んでいるつもりですので、今後の書評にも色んなジャンルの作品を載せていこうかなと思っています。


ではまた。