本日は祝日のため弊社ナデックはお休みを頂いておりました。

自宅からのブログ更新となっております。

 

先週の中央競馬では、ちょっとびっくりするニュースが飛び込んできました。

JRA日本中央競馬会の厩務員、調教助手の皆さんが加入する4つの労働組合が、

社団法人日本調教師会に対して、現在の賃金体系廃止を求めた春闘が合意に至らず

ストライキ通告を行っていると。

もしストライキ決行なら、週末2日間(18日19日)の開催が中止になる可能性。

そんな報道でした。

 

もし、ストライキによる開催中止となれば1999年以来24年ぶり。

1999年といえば、武豊騎手がアドマイヤベガでダービー連覇を達成した年、

それはハッキリ覚えているのに、ストで中止の記憶は今回の記事を見るまで

完全に忘れていました。

もし当時、今と同じような職場にいたとすればもっと記憶は鮮明だったかも

しれませんが、情けない限りです。

 

厩舎スタッフになるためには、JRAの場合、日本中央競馬会競馬学校で所定の課程を修了し卒業してから、日本調教師会が行う採用試験に合格する必要があります。

ちなみに競馬学校へ入るための応募資格は、競走馬・育成馬・乗馬の騎乗経験が

1年以上の者であって、単独騎乗による3種の歩法(常歩・速歩・駈足)ができる者となっています。

※常歩(じょうほ):ゆっくり一定の歩調で歩く 

※速歩(はやあし):210m/分の速度で進むことを基準とした駆け足  

※駈歩(かけあし):340m/分の速度で進むことを基準とした駆け足

 

厩務スタッフの仕事は、調教師が経営する厩舎で、競走馬の調教や管理を責任者で

ある調教師の指示のもと行うことで、会社で言うと、調教師が社長、

厩舎スタッフは従業員ということになります。(参考:JRAホームページ)

 

労働条件の特徴について、

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると
・中央競馬の場合は、茨城県の美浦(みほ)と滋賀県の栗東(りっとう)にある
トレーニングセンター(調教場)で、調教師のもとで働く。
・競走馬の調教という労働内容の性質上、調教時間が早朝の時間帯となるため、
周辺に住居を持って暮らしている人が多い。
また、競馬開催時には、競馬場まで出張する。
・地方競馬の場合は、各地方競馬場の厩舎かトレーニングセンターに勤務する。  
・厩舎スタッフの収入で特徴的なのは、月例給与の他に
「身上金(しんじょうきん)制度」というものがあり、担当馬が獲得した賞金の
一定の割合が収入となる制度がある。  
・勤務時間は、季節によって変動するが、基本的に早朝から始まる。
中央競馬における平常日の作業は、概ね午前5時30分頃に出勤し、
午前11時30分頃に朝の作業は終了し、休憩後、午後2時30分頃から再び厩舎に行き、午後4時頃に一日の作業は終了する。 なお、土日祝日に集中する競馬開催日には、
普段よりも早い時間から作業が開始となる。
      出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET))

 

朝も早いうえに、夕方もまた馬の世話があり、何よりも命を扱う仕事なので

日々大変なご苦労があることと思います。

18日、ストは決行されたものの、非組合員や退職者の方々で業務を回す形で開催、

パドックでは調教師の方自ら手綱を引いて馬を誘導するなど、普段見られない光景

もありました。

翌日曜19日はストライキ解除となり、通常通りの開催となりました。

ただ、今後も新たな春闘の改善要求が行われる見通しとのことです。

 

労使に関する諸問題に触れることの多い職場に身を置いている人間として、

円満解決がどんなに難しいか、よく分かっているつもりですが、

なんとかよい着地点を見出して欲しいと、一競馬ファンとして切に願います。

 

さて、今週末は春の短距離王決定戦、

GⅠ高松宮記念(芝1200m)が愛知県の中京競馬場で開催されます。

さらに今週は日本時間25日~26日未明にかけてドバイワールドカップデー

開催され、4つのGⅠに日本馬が大挙参戦します。

 

参戦予定日本馬は次のとおりです。

6Rドバイゴールデンシャヒーン(GⅠダ1200m 25日23時25分)

 レモンポップ レッドルゼル リメイク ジャスティン

7Rドバイターフ(GⅠ芝1800m 26日0時10分)

 ドウデュース ダノンベルーガ セリフォス ヴァンドギャルド

8Rドバイシーマクラシック(GⅠ芝2400m 26日1時00分)

 イクイノックス シャフリヤール ウィンマリリン 

9Rドバイワールドカップ(GⅠダ2000m 26日1時35分)

 パンサラッサ ヴェラアズール ジオグリフ カフェファラオ ウシュバテソーロ

 テーオーケインズ ジュンライトボルト クラウンプライド 

 

メイン競走ドバイワールドカップでは、出走予定馬15頭中、日本馬がなんと8頭も!

地上波の放送も予定されています。

明日のWBC決勝歓喜のあとは、週末ドバイWC歓喜のW歓喜といきたいですね!