本日は、最近受けたご質問からピックアップして取り上げます。

 

『外国人を介護施設に派遣するにあたり、在留資格「介護」の外国人を労働者派遣することはできますか?』

 

在留資格「介護」は、介護福祉士の資格を取得した外国人が介護または介護の指導を

行う業務に従事するための在留資格です。
2017年9月に創設されました。
 

以前は、日本国内の介護福祉士養成施設を卒業して介護福祉士の資格を取得した者

(養成施設ルート)に限り、在留資格「介護」を取得できましたが、2020年4月1日に

省令が改正され、現在では他のルートで介護福祉士資格を取得した者にも認められる

こととなりました。

 

〈介護福祉士の取得ルート〉

①養成施設ルート

介護福祉士養成施設(専門学校など)を卒業し、介護福祉士国家試験に合格した者

②実務経験ルート

「実務経験3年以上」+「実務者研修」(450時間以上かつ6月以上)」を経て、

 介護福祉士国家試験に合格した者

③福祉系高校ルート

高等学校、または中等教育学校(それぞれ専攻科を含む。)において福祉に関する

所定の教科目及び単位数を修めて卒業し、介護福祉士国家試験に合格した者

④経済連携協定(EPA)ルート

経済連携協定により来日した者で、3年以上介護等の業務に従事した者で

介護福祉士国家試験に合格した者

 

なお、法改正により、介護福祉士資格の取得は国家試験合格が必須となりましたが、

①の「養成施設ルート」に関しては以下の経過措置が設けられています。

 

 指定養成施設卒業から5年間、暫定的に介護福祉士資格を付与し、その間に以下

 のいずれかを満たせば、その後も引き続き介護福祉士資格を保持することができる

 こととする。

   A. 卒後5年以内に国家資格に合格すること

   B  原則卒後5年間連続して実務に従事すること

 

以上のようなルートで取得できる在留資格「介護」は各施設等での直接雇用は

もちろん、派遣労働者として働くことも可能です。

また、介護施設等だけではなく、訪問介護として働くこと、深夜勤務も可能など、

非常に幅広い就労スタイルを選択できるのが特徴です。

 

一方、外国人が介護職として働くことができる制度は他にもありますが、
そのひとつに、在留資格「特定技能・介護」があります。

「特定技能」は、深刻な人手不足に対応するために、生産性の向上や
国内人材の確保の取組を行っても、なお厳しい状況にある産業分野において、
専門的なスキルを持った外国人を受け入れるための在留資格です。
2019年4月に創設され、現在14の産業分野が定められていますが、
「介護」もその14分野のうちのひとつです。
この「特定技能」は直接雇用することが原則で、介護分野に関しては
原則通り直接雇用のみが可能で、派遣での就労はできません。

在留資格「介護」と「特定技能・介護」。
同じ名称が付いていますので、外国人の雇用を検討される
際にはご注意ください。

 

馬

さて、本日で2023年2月も終わり。

昨年も同じ事を言っていた自覚がありますが、

本当に2月は逃げていきますね。

 

そして、逃げるといえば、先日25日深夜(日本時間)、

サウジアラビアで行われたGⅠ「サウジカップ」(ダート1800m)で、

日本から遠征したパンサラッサ(牡馬6歳)が見事に優勝しました!

最内枠から絶好のスタートを切ると、すかさず逃げの体勢へ。

そのまま他馬の追走を退けて、一気にゴール板を駆け抜けました。

そして、3着にも日本馬のカフェファラオ(牡馬6歳)、

4着ジオグリフ(牡馬4歳)、5着クラウンプライド(牡馬4歳)と、

ゴール前には見慣れた日本の勝負服がズラリ。圧巻でした。

 

驚くべきは1着の賞金。

なんと、1000万米ドル。日本円にして約13億5000万円

5着の賞金でも、100万米ドル。日本円にして約1億3500万円。

先日行われた日本のダートGⅠでは新鋭レモンポップが見事な勝利を飾りましたが、

その1着賞金が、1億2000万円。サウジカップ5着の賞金にも及びません。

しかも今回のレース、招待を受けた日本馬は登録料、出走料全て無料。(海外GⅠでは

この登録料だけで、数百万円。中には1000万円を超えるレースもあります)

加えて、渡航費用、滞在費、馬の輸送費用なども全て主催者持ちだそうです。

 

「JRA サウジカップ」で検索するとJRAの公式HPで動画を観ることができます。

結果は分かっていますが、ドキドキの逃走劇をご覧ください。

最後に1頭、すごい勢いで追い上げてくる外国馬、リアルタイムで見ていて

ハラハラしました。