「銀牙 流れ星銀」
私が小学生の頃、好きだった漫画で、当時アニメ化もされました。
ちょうどその頃、我が家で飼い始めた犬に、登場人物(犬)の名前をつけ、
卒業制作のオルゴールの箱の図柄も、この作品から頂きました。
家のどこかには原作漫画もあるはずですが、
最近電子書籍で見つけ、懐かしくなり購入してしまいました。
物語の舞台は、奥羽山脈にある二子峠(ふたごとうげ※架空の地名)。
巨大殺人熊、通称・赤カブトと、犬たちの死闘を描く物語です。
簡単なあらすじです。
東北地方のある地区では、スキー客が熊に襲われる事件が頻発します。
マタギである五兵衛は、熊犬(猟犬)リキを連れて、熊撃ちに出ますが、
赤カブトの反撃にあい重傷、リキも谷底に転落し行方不明に。
復讐を誓った五兵衛は、産まれて間もないリキの子、銀を熊犬と鍛えていきます。
一方で、父親を赤カブトに殺され、同じく復讐を誓う医師・秀俊と猟犬ジョン。
病で倒れた五兵衛に代わり銀とパートナーを組んだ、銀の飼い主、小学生の大輔。
序盤は、それぞれの人間の思いと、打倒赤カブトで進んでいきますが、
あるとき、ジョン、銀が、山に入ると、赤カブトと対峙する野犬の集団に出会います。
その集団を統率するリーダーが、死んだはずのリキに激似!
やがて、銀は人間たちと別れ、野犬の集団の身を投じ、
ここから一気に犬たちメインの物語へと移っていきます。
仲間を集めるべく、日本各地を巡り、様々な苦難を乗り越え、
一大勢力を結集し、赤カブトとの最終決戦へ!という物語です。
当時、すでに我が家で飼っていた犬が、偶然にもジョン。
そして、次にやってきた子犬に、
奥羽の総大将の名前を頂き、リキと名付けました。
ところが、リキは総大将とはかけ離れた、おっちょこちょい。
あるとき帰宅すると、塀と地面の隙間から顔を出していたので、
「出迎えてくれたのか!」と思いきや、
単に、はさまって抜けなくなっていたり。
近年、中国から定期的にもたらされる、
はさまって抜けなくなる人の動画のはしりのようですね。
ところで、物語中、人間が、対熊として使う武器で気になる事が。
五兵衛が、旧式の「村田銃」。
秀俊は、ライフル銃の「レミントンM700」。
大輔が、ハンティング・ボウ。弓です。
調べてみると、弓矢での狩猟は、昭和40年代頃から禁止されています。
また、銃器店で大輔が洋弓(ハンティング・ボウ)を購入する場面もあります。
なんとも時代も感じてしまう、一場面です。
日本の狩猟制度では、
「鳥獣の保護を図るため、鳥獣の保護に支障を及ぼすおそれのある猟法」として、
15の「禁止猟法」が定められており、そのひとつに
「矢を使用する方法」というのがあります。
お殿様が弓矢を携えていく「鷹狩り」は、現在はできませんの注意して下さい。
ちなみに以前は、「弓矢を使用する方法」となっていましたが、
クロスボウ(ボウガン)や吹き矢が、「弓矢」に該当せず、
立件できないという課題があり、数年前の法改正で、
「矢を使用する方法」となり、クロスボウや吹き矢も明確に禁止されました。
そして、このクロスボウですが、
今月令和4年3月15日、改正銃刀法が施行され、
クロスボウ(ボウガン)の所持が禁止されました。
今後は、許可なく所持をすると罪に問われることになります。
現在所持している場合については、6か月間の経過措置があり、
次のいずれかの措置をとるために所持できることになっています。
①所持許可を申請する
②廃棄する
③適法に所持することができる方に譲り渡す
いずれの措置も執らずに令和4年9月15日以降も所持し続けた場合は、
不法所持となり、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられます。
詳しくは、各都道府県の警察にご相談ください。