ここ数日、文藝春秋の四月号に掲載されております、京都大学の福島雅典名誉教授の記事が話題になっております。
実はこの寄稿文ですが、Web版では3ページしかございませんが、雑誌の方では16ページに渡る“大作”となっております。
そして今回取り上げますのは、Web版には無い部分です。
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ある28歳の会社員男性は基礎疾患がなく、直近の健康診断の総合判定はAでした。
ところが2021年11月、ファイザー社製ワクチンを2回接種した5日後に死亡。
亡くなる前夜は37.5度の熱で午後9時過ぎに就寝し、よく昼頃になっても起きてこない。
男性に男性に妻が声をかけに行った時には、既に体か硬直して冷たくなっていたのです。
死因は心筋融解(横紋筋融解症)による急性心不全でした。
つまり若くして健康だったはずの男性の心臓が溶けてしまっていたのです。
【出典:文藝春秋四月号 188 ページ】
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この事例ですが、時系列をもう少し細かく追って行きましょう。
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11月11日(接種日)
ワクチン接種後、全身倦怠感、頭痛、発熱の症状が出現したが、医療機関へは受診しなかった
11月12日(患者の代休日)
38度の発熱。
市販薬『バファリンプレミアムDX』を購入、夕食後に2錠服用
(本来でしたら市販薬の固有名詞は伏せるべきでしょうけど、厚生労働省の資料に明記されておりますので、そのまま引用させて戴きます)
食欲不振でいつもより少な目の摂食
11月13日
『バファリンプレミアムDX』を2錠服用して出勤
11月14日(日曜日)
出勤
夕食後に『バファリンプレミアムDX』を2錠服用
11月15日
午前に発熱 寒気と倦怠感あり
クリニックに予約を16時に入れたが受診したかは不明
食欲不振は変わらず
『バファリンプレミアムDX』を昼、夕食後に2錠ずつ服用
21時に就寝
体温37.5度
11月16日
患者の妻は朝10時半から外出前に寝室に行くも、異変には気付かなかった。
(妻は患者が寝ていると思った)
外出から帰宅後(正午頃)、昼食を食べるか聞きに寝室へ行き、患者が就寝時の体制のまま体が硬直して冷たくなって死亡していることに気が付いた。
妻は119番通報し、救急隊の到着後、患者の死亡が確認された
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なんだか、光景が目に浮かびます。
改めまして、哀悼の意を捧げたいと思います。
翌日に法医学部教授らによります解剖の結果、心筋融解(横紋筋融解症)による急性心不全が死因であると認定されました。
ここまで来ますと「ワクチンが原因である」と思われるでしょうが、結果は「因果関係は不明」という結果が出ました。
つまり、
「ワクチンの影響なのか、薬の影響なのかが判断出来ない」
とするものだったのです。
そもそもこの市販薬、「横紋筋融解症」を引き起こすものなのでしょうか。
実は、事例がございます。
『医薬品医療機器状況提供ホームページ』の「副作用病例一覧」の2ページ目ですね。
患者は50代の女性で、薬の投与期間が2021年10月10日~10月14日の5日間。
一回につき2錠ずつの服用という事ですね。
こちらの方はどうやら回復をされた様です。
私が良く利用させて戴いております薬局の薬剤師さんにお聞きしましたが、この薬のリスクとしましては情報が上がって来ているそうです。
確率としましては滅多に起きないとの事ですが、薬の成分は血液に乗って移動しますので、心臓に影響を及ぼす事も不思議ではないそうで、「因果関係が不明」とした見解は別に不思議なものでもございません。
むしろ「ワクチンの影響だ」とするには、いささか無理が有るとの事の様です。
心筋炎・心不全の発症リスクにつきましては、以前取り上げました
通り、リスクは低くなります。
勿論、「素人の計算だから信用出来ない」と思われる方もいらっしゃるでしょうから、こちらをご覧下さい。
【図1 北欧4ヵ国 新型コロナワクチン接種及び感染時の相対的リスク(従来型=1)】
デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンの4ヵ国の心筋炎の偶発的診断を受けました12歳以上7,292人を対象にしましたコホート研究です。
ワクチンを接種した方がリスクが軽減されるという事ですね。
ワクチン接種の無料化が、今月で終了します。
ワクチンを接種するか、それとも見送るかは、
さて、YouTube動画配信の第二弾です。
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m(_ _)m