4月11日日のブログでご紹介した「民衆の力」が3日、ついに出帆しました。この日、午後2時、ソウル駅広場に市民社会団体代表ら2000余人が結集し、「2011年民衆大会」を開催。ここで「韓米FTA批准無効、民衆生存圏争取、李明博政権退陣、ハンナラ党解体を促し推進するために労働者、農民をはじめとする各界市民社会団体が終結し、「民衆の力」の正式な出帆を宣言、「この地の民衆たちの苦痛を民衆陣営の団結と闘争を持って越えていく」とし、とくに韓米FTA廃棄を実現するために闘おうと声を上げました。
「民衆の力」の常任代表に選出された民主労総のキム・ヨンフン委員長は大会の辞を通じて、「かつて、ばらばらになってたたかってきた過去の教訓をくみ取り、奪われた者たちが全て集まり、一握りにもならない資本と政権に正面から立ち向かう象徴的闘争体を作るための運動の結実として『民衆の力』が出帆する」と明かしました。
そして「民衆の団結と闘争を通じてこの汚い世を変えることが『民衆の力』の基本精神」だとし、「民衆の生存権を踏みにじり,民主主義を後退させるいかなる勢力とも闘うために『民衆の力』が先頭に立って闘う」と明かしました。
そしてなによりもまず勝ち取らなければならないのは韓米FTAの廃棄だと強調しました。そして「李明博大統領が韓米FTA批准案に署名したことで批准手続きが終わったと言うが、そうではなく署名した李明博政権とハンナラ党が終わったということだ」と声を荒げ、「民衆の力」をはじめとして、民衆の先鋒に立って韓米FTAを廃棄し民衆生存権を争取する歴史的闘争を開始する」と宣言しました。
また「民衆の力」協同代表である全国農民会総連盟のイ・グァンソク議長は「李明博政権の4年間、農民たちはそれこそ塗炭に落ちたままだった。米価、生活費、物価を抑えるといいながらかえって農民を殴りつけている」と非難。「韓米FTAは昨年殺処分で失った家畜のように農民たちを殺処分することだ」と訴えました。
そして「間違ったことを是正するために各分野で闘ってきたことを、いまこそ「民衆の力」を通じて共に闘う」と明かしています。
このように「民衆の力」は当面の闘争方向を韓米FTA廃棄闘争に定めていることが判ります。そして「、民衆の力」はその出帆宣言文を通じて「新自由主義の反対」「戦争反対」「社会公共性の拡大」「自主的平和統一の実現」などのために労働者、農民、貧民、青年学生が団結し、闘っていくと明かしています。
「民衆の力」の出帆は民衆に果てしない力を与えています。
病院に勤務するュ紙(47)は「遅くなったが、出帆を歓迎し、「民衆が力を合わせ一つの言葉を叫ぶ事の出来る進歩的な団体になって欲しい」とと語り、公務員のキム某氏(42)は「外形だけが統一されるのではなく、民衆の力を結集して政治的に統一した民衆の力になって欲しい」と熱い期待を寄せています。
「民衆の力」は進歩民主陣営を総網羅した常設的連帯闘争体です。4gつ8日に準備委員会を出帆させましたが,そのときの宣言では労働者、農民、貧民、青年、女性、進歩政党、進歩的知識人、民衆芸術家、進歩的社会団体、人権団体などが集結し、自主と平等、民主主義、反戦平和と統一を志向する進歩民衆陣営を総網羅した常設的連帯組織体『世の中を変える民衆の力』準備委員会の出帆を宣言する」と発表していましたた。「民衆の力」には民主労働党、進歩新党、社会党などの政党も参加しています。
出帆宣言文は「反新自由主義と民主主義の争取、反米反戦、自主統一という旗印の下、強力な連帯闘争体を構築する」とし、「世の中を変える民衆の力(準)はこの闘争の求心点となり進歩民衆運動陣営の闘争力と社会政治的影響力を強化するために全力を傾ける」と誓っています。
には民主労働党、民主労働者全国会議、韓国進歩連帯、全国農民会総連盟、民主労総、全国女性連帯、平和と統一野道を開く人々、韓国青年連帯、21世紀韓国大学生連合など40の団体が参加しています。
「民衆の力」準備委員会結成後、韓国では様々な問題が起こりました。何よりも李明博政権のレイムダックはいよいよ深まり、ソウル市長選挙に見るよう今の韓国はもはや李明博政権に対する爆発寸前の不満でパンパンです。MB政権の対北敵対政策、いわゆる「5大江乱開発」反対闘争、富益富貧益貧にあえぐ労働者、農民の塗炭の苦しみ、韓進重工業ヨンド造船所でのキム・ジンスク女史の300日を超える高空クレーン単独籠城と、それを支援して全国的に展開された「希望のバス」運動、ソウル市長選で見せたハンナラ党に対する民衆の強烈な排撃、韓米FTAのこそ泥のような強行採決に対する怒り、進歩的政党の統合目前の情勢、そして何よりも「天安艦」沈没事件、延坪島砲撃戦などMB政権によって企てられた反北謀略事件によるいわゆる「北風」が最早通じないことを見事に見せつけた今の韓国は、まさに民衆の力を総結集させることを歴史の使命として、民衆の希望として要求しているのです。
韓国ではこれまでもこうした組織体が幾度か生まれては希望を与えては残念にも消えていきました。管理人はその最大の理由は、これまでの組織体が情勢発展の要求に基づかずに各運動体上層部やいわゆる罪や性欲あるいは在野人士の手前勝手な判断に寄るもので民衆側からの切実な要求と、民衆側にそれを実現することの出来る力が備わらないないままに青年学生と労働者農民らの意思を決定的な要素としていたからであったというのが管理人の考えです。
だが、まさに「民衆の力」は違った通路を通じて発足しました。何よりも情勢の発展がそれを必然的に要求しています。つまり「民衆の力」は正式に出帆すべき時に出帆したと言うことです。また前で見たとおりに出帆に値するような大衆的力量と各界各層の広範な民衆の支持を獲得した上で出帆しました。こうして韓国の反政府闘争は重大な曲がり角に来ていると言えるでしょう。天王山を迎えつつあると言うことです。期待したいです。
しかし一方で懸念されることもあります。西海での軍事的衝突が起きる可能性を完全に否定できないと言うことです。現在韓米が西海で合同軍事演習を強硬しています。これに対して朝鮮は断固中止を要求し、さもなければ物理的措置に訴えると強く警告しています。この合同演習で一発でも砲弾が朝鮮領海に落ちれば去年の延坪島砲撃戦が再び起きることも考える必要があるでしょう。
しかも韓国軍部は北側の物理的対応には、直接対応に動いた部隊だけではなく、その上部の指揮所までも攻撃すると息巻いています。もちろんそれが可能かどうかと言うと否定的な答えしか出てきません。実際それだけの実力が韓国軍にはありません。しかし韓国軍の意識的な衝突拡大がそのまま拡戦に繋がることも考えないわけにはいきません。
こうした危険を防ぐ唯一の方法は「民衆の力」をはじめとする韓国民衆の反李明博闘争の急激な拡大と、韓国軍に対する北側の圧倒的な武力の差でしょう。それを韓国軍部が認識しなければなりません。もっとも良いのは韓国の民衆闘争がMB政権と軍部の野欲に終止符を打つ事でしょう。韓国の民衆の力にMBばかりか韓国軍部が恐れるようにならなければなりません。武力衝突は自滅をもたらす事だとMBも韓国軍部も気づかねばなちません。
どの道を歩むことになるかは「民衆の力」をはじめとするそれこそ結集した民衆の力でしょう。

