中間選挙敗北確実のオバマ政権 | 朝鮮問題深掘りすると?

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アメリカの中間選挙が明日行われます。民主党の敗北は決まったようなものです。共和党の選挙戦略家であるリッチ・カーレンは「今度の選挙は数ヶ月前にすでに決定したも同じだ。今後、変わることはほとんどないだろう」といっていますが、共和党の圧倒的な勝利が覆ることはなさそうです。

アメリカからの情報によれば、代表的な世論調査機関ではすべて共和党が下院の多数を占めるが、上院の場合は民主党が現在の59席より少ないが51~52議席程度を確保し多数を占めるだろうとの展望が優勢だといいます。また同じ日に行われる37州の知事選でも共和党が優位を占めているようです。


2008年度の大統領選挙当事に選挙結果を的中させて名を上げ、現在はニューヨーク・タイムズと共同で選挙の行方を分析しているThe FivethrtyEightは52の下院議席の行方によっては共和党が現在の179議席から231議席に増え、民主党は現256議席から204議席に減ると展望しています。共和党が下院で多数党になるには現議席に39議席だけ追加できれば良いので、たとえ中間選挙でそこまで伸びなかったとしても、選挙後共和党が下院を掌握するのも、そう難しくはないようです。


しかし共和党が上院で多数党になるためには現41議席から少なくとも10議席以上を増やさなければならず、そのためには現在民主党と競合しているあらゆる州で勝利せねばならず、難しいようです。今回選挙に臨まねばならない共和党上院議員全員が再選し、加えて民主党が掌握している10議席を奪わねばならないことになるためです。とくにカリフォルニア、ワシントン、ネバダ、コロラド、ペンシルバニア、イリノイ、ウェスト・バージニアなど7州をすべてで共和党が当選するのはほとんど不可能だといわれています。


つまり中間選挙を通じて共和党が上下両院で多数党になるのは難しいということです。しかしたとえ上下両院で多数党になれなくても、下院で多数党になればそれは共和党の勝利だといえるでしょう。


しかし、こうした状況は共和党のに対する米国民の支持の現われというよりも民主党の失政に原因があるようです。実際、これまで何らかの代案もないまま、ただオバマ行政府と民主党の政策に「反対」だけを主張し、「ノーだけを言う政党(Party ob No! )」といわれてきた共和党が、何か目新しい政策を打ち出したという話も聞かれません。


もちろんこれまでも大統領が属した政党が中間選挙で多くの議席を失ってきた例があります。1982年(レーガン)、1994年(クリントン)、そして2006年(ジョージ・ブッシュ)のときがそうでした。しかしそうした過去の例だけで 物事を判断するわけには行きません。なぜ民主党が劣勢に立たされているのかがもっと科学的に究明されなければならないでしょう。


管理人はそのもっとも大きな理由として現在9.6%に上る長期高失業率を上げられると思っています。オバマ行政府が出奔して以来、何回かの大規模景気浮揚政策が取られましたが、ほとんど実質的な効果はあげられませんでした。ポール・クルーグマンのような経済学者は、こうした景気浮揚策によってアメリカ経済が大恐慌を免れたと評価していますが、一般の国民の立場から見れば、そうした政策はただウォール街の勢力家らだけを救済しただけに見えたでしょう。


史上最悪の財政赤字問題を解決できないままに実施した大規模事業に対する国民の反発も強いようです。たとえば6千万に上る無保険者が医療改革法案の実施によって健康保険を持つようになりましたが、この法案を支持した米国民は42%に止まっています。


注目されるのは、多くの有権者が中間選挙をオバマ大統領に対する中間審判として捉えているという点です。それは27日のAPとGfKの共同世論調査の結果、有権者の過半数が下院議員投票を通じてオバマ大統領にメッセージを送りたいと答えていることにも現れています。


そして国民のオバマ大統領に対する認識は、9月20日にビジネス専門ケーブルTVのCNBCが設けた「大統領との対話」という番組で発言したある黒人中年女性の言葉に良く表れているようです。彼女は自分を「アメリカ中産層の一人」だと呼び、次のように語りました。

「率直に言って私は疲れました。あなたを弁護するのも、変化のためにわたしが票を与えたその人を弁護するのに疲れました。いまわれわれが直面している状況は極めて失望的です。…大統領、私は待っています。しかし変化をいまだに感じることができません」


オバマ大統領の支持率を分期ごとに調査した21日のギャラップの報告書によれば就任後最初の4ヶ月間は63%の支持率を誇っていましたが、その後62%から52.9%に、そして今年に入ってからは48.8%に始まり、7月松から10月中旬にいたっては44.7%にまで落ち込んでいます。


歴史的経験からすれば大統領の支持率が50%以下に落ち込んだ場合下院犠牲を平均36議席失っていますので、オバマ大統領の支持率の低下は、そのまま中間選挙での民主党の濃厚な敗色を示すということもできそうです。


もちろんオバマ大統領を始め民主党が劣勢を甘んじているわけではないことはいうまでもありません。


しかしどうやら劣勢は免れないようです。中間選挙が民主党の敗北という結果で終わったとき、オバマ大統領は計画していた多くの政策を撤回せざるを得なくなるでしょう。はたして外交はどうなるのでしょうか。 微妙な段階を迎えている6者会談、揺れる米中関係、決断を迫られている朝米関係、反米世論の高揚がちらちらと見え隠れしている韓米関係、イラン、アフガン問題など山済みの外交課題をどうするつもりなのでしょうか。


いかんせん何事も決められたものがないようなので、中間選挙後一定の調節期間をおいた後に再び動き出すものと思われますが、そのときはアメリカが外交的にも劣勢状況から始まるということを忘れないでほしいですね