「お久しぶりDEATH!あぁ~んいい香り~」
ハァ…ホント貴方は突然来ますね。
「まぁまぁイイじゃないの。アタシとブラックの仲デショ?」
「まぁまぁイイじゃないの。アタシとブラックの仲デショ?」
どういう仲ですかっ。まったく…忙しいんですから邪魔だけはしないで下さいね?
「りょーかい。で、何作ってるの?」
これですか?
クッキーの詰め合わせといった所でしょうか。
「十分オシャレじゃない。美味しそ~ひとついいかしら?」
まあ一つなら…どうぞ。
「…ん~~!やっぱりブラックちゃんのお菓子は最高ね!
ディナーも期待しちゃっていいかしら?」
貴方の分はありませんが、それでもよろしければ。(ニコッ
「あんもう…いけずネ。」
「あんもう…いけずネ。」
アポもとらずに来るからですよ。
「え…とったら作ってくれるの?」
誰もそんな事言ってません。
「がっくし…。…それにしても羨ましいワ…料理上手で。
アタシなんか全然ダメ。すぐ焦がしちゃうのよ。」
はぁ…。
「乙女たるもの料理くらい!って思うんだけど…性に合わないみたいなの。
なーんか苦手でね。ブラックちゃんは料理、好き?」
好きか嫌いか…と聞かれれば…どっちでもないですねぇ。
仕事でやっているだけですから。
「あー…ブラックちゃんらしいわね。」
…まあ、坊ちゃんの為と思うと…悪くはないですがね。
「ふーん…やっぱり誰かの為に作ると好きになるのかしら。
……ブラックちゃん!」
いやです。
「ちょっと!まだ何も言ってないわヨ!」
どうせ「アナタの為に作るから食べて!」とか何とか言う気だったのでしょう?
「うっ…バレてる。」
遠慮させて頂きますよ。いくら味覚が違うと言えど……何か嫌です。
「何となくで?!そ、そんな…。」
さあさあ、どいて下さい。これからこのクッキーを坊ちゃんにお出しするんですから。
「あっ。アタシも一緒にお茶しちゃ……ダメ…よね。ワカリマシタ。」
素直でよろしい。では失礼します。
んもぅ!行っちゃったワ。…悔しいから余ってるの食べてやるっ。
……どっちれもないなんへよふ言うわえ。
あんらに楽しそうあ顔で作っへるの見はら妬けひゃうわよ…。
…愛の力って偉大ねぇ。ホントに羨ましいわ。
そこのアンタも、料理好きになりたかったら誰かの為に作ってあげなさい。
自然と好きになるわよ、きっと。
まあ、大雑把で飽き性なオンナには何も言えないケドね…。
ポイントは諦めない事と面倒がらない事よ。
アタシは料理上手な旦那様をゲットする予定だから問題ナシよね
例えばブラックちゃんとかブラックちゃんとか…
それじゃ、またね。ゴチソウサマ
「どうした?ブラック。」
「いえ…少し寒気が…。」