皆様、今晩は。
はあ…。では1本だけ…。
「ちょーっと待った!これにはねー、特別な食べ方があるのヨ。」
特別な食べ方…?
「そ。…んーー」
……何してるんですか?
「ブラックちゃん。反対から食べていいわよー」
嫌な予感がするので遠慮しておきます…。
「ンもう!…細い分、回数多くできると思ったのにぃ…。」
で、何なんですか?それ。
「あら、知らないのー?ポッキーゲームよ。王道じゃない!
2人でポッキーの両端をくわえて、同時に食べ進めていくの。先に離した方が負けよ。」
それでは唇が触れてしまうじゃないですか。
「そこが良いんじゃない!目を瞑ってやるとドキドキするしー
今日はポッキー&プリッツの日よ。ポッキーゲームしなきゃいけない日なの。」
誰が決めたんですかそれ。
「アタシ。ほらほら、ブラックちゃんも誰かにレッツ・ポッキーゲーム☆」
……ハァ
「何をしてるんだお前ら。」
坊ちゃん!丁度良い所に!
「は?」
主人にこの様な事…おこがましいのですが、お願いします。
「…その、口に銜えている物は何だ。」
ポッキーです。
「…………。」
…………。
「…下らんっ。」
んっ!?…坊ちゃん…何も手で折らなくても…。
「悪いな、ブラック。僕はトッポ派なんだ。残念だったな。」
!!
そ、そんな…っ!坊ちゃん!!
「あーあ行っちゃった。しかもちゃっかり食べてるし。」
そんな…断り方があったなんて…!
「え、そっち?!そっちにショック受けてたの?!」
流石は坊ちゃん…。
「因みに、トッポ派なのは本当だよ。」
坊ちゃんではなくヤーラ様が、ですがね。
それでは皆様、御機嫌よう。