不慮の事故、予期せぬ院内感染により、今国会に出席できずにいることを心からお詫び申し上げます。一刻も早く復帰できるように努力を重ねております。その一方で、これから日本の針路を大きく左右する解散総選挙が行われるとの報道もあります。衆議院の解散権は、総理の権限です。行使されれば、国会は、それを受け、解散となります。一寸先は、全くわからない政界ですが、国家・国民のために懸命に頑張りますので引きつづきご指導ご支援を宜しくお願いいたします。

 私個人のFB等で報告させていただいていた怪我の手術後の感染症をはじめとするとの闘病報告も今日をもって一つの区切りとさせていただきます。足を地面につけるリハビリが終えたことで復帰に向けて着実な歩みができました。私を支えてくださった医療機関関係者をはじめとして、多くの皆様に心から感謝を捧げたいと思います。

 予算や政策で考える医療と患者として実際に経験する医療とでは、また大きく異なるものがありました。急速に進む高齢化。複雑化、多様化、グローバル化する感染などの病気。いかに多くの人たちが闘病されているか。そしてその現場で毎日、身を粉にして働いておられる医療関係者の尊いご努力。それは一口には到底表せないほどのもので、想像をはるかに超えたものでした。「だからこそ、この経験を政策に活かさなければならない。医療をはじめとする命を支える仕組みをきちんと組み上げなおして安心・安全の仕組みを構築しなければならない。」と強く決意しました。

友人が以下のような言葉を紹介してくれました。
ツィートで流れてきたものらしいです。


「あたりまえ」を「ありがたい」と言うのが感謝。
「だからなに」を「おめでとう」と言うのが賞賛。
「もうだめだ」を「これからだ」と言うのが希望。
「なりたいな」を「なってやる」と言うのが決意。

「もういいや」を「まだまとう」と言うのが忍耐。
 言葉だけでもだいぶ認識は変わるよ

 先日、同乗した飛行機で若い医師の卵という方とお話する機会をいただきました。

 その若者は、認知症についての研究と成果について話をされた
後に、「人の生、死に立ち会うような医師の目から見ても何が正しいか、望むべき方向かを決めつけることなどできません。誤解を恐れずにいうならば、認知症 が仮に全て解決されたとしてもそれが、その人の人生にとっていいことだけかと言えば、そうとも限らない場合もあるのではないでしょうか?耐え難い痛みや苦 悩。意識がしっかりしていれば、その痛みや苦悩ともむき合うことになります。緩和医療が進んでいっても、免れないものがあるのかもしれません。」

 彼は、医療の進歩を否定しているのではありません。認知症の根絶に否定的なわけでもありません。寧ろ、その最先端で悪戦苦闘する立場にあります。そのような人だからこそ言える言葉なのかもしれません。

 私も別の友人から同じような問いを受けました。
私と同じように妻を亡くしている友人でした。
「タナトスという言葉を知っていますか?生きる意志や死への欲動について精神分析で語ったのはフロイトでしたね。死の欲動をタナトス、生の欲動をエロスとしてフロイトは独自の理論を展開していきます。

 「私も妻を亡くして生きる意志を失っただけでなく、死の欲動をも感じるようになりました。考えれば考えるほど、暗い怖れの淵にはまりこんでいきます。」
「人間は考える葦であるといいますが、考えることはいいことばかりとは限りません。妻を救えなかったことへの悔いを考えると自分を保っていられないのです。誰か、この頭の中にある考えを抜いてくれる人はいないのでしょうか?」という意味のことを言われました。

 私は、「亡くなった人の分までも生きて、その責任を果たすべきではないか」と口を開きかけてやめました。自分自身がそうであるように、寧ろそんな答えでは、その友人は、追い詰められていくばかりではないかと思ったからです。

 考えないことの安寧
 
 それは確かにあると思います。

 生きることの辛さ 愛する人との別れの言葉にならない思い。

 改めて人間を超える存在に対する敬虔な祈りがなんなのかを思います。
人の力ではどうにもならないもの。考えても考えても答えがでないもの。
私たちは、生きていくために祈り、生きていくために感謝を捧げるのではないか。心を無にして。頭の中もからっぽにして。ひたすら亡き人のぬくもりを思い、愛のありがたさを思い、感謝をおもう。

 祈るほかに道はない。
冒頭、ご紹介した医学生の方の言葉を思い起こします。「どんなに科学が発展し、医学が進歩しようとも、超えてはいけない線がある。」人は何でもできるわけ ではない。寧ろ死すべき肉体をもつ「不完全な存在」です。天の領域、それをある人は神の領域ともいうのかもしれません。おかしてはならない領域と祈りにつ いて考えさせられました。
今日は、沖縄県石垣市で「尖閣諸島開拓の日記念式典」に参加、民主党副代表としての挨拶させていただきます。

 私が共同座長を務めている「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」では、いわゆる「国家主権3法案」の超党派議員立法提案しています。この法案は、国家主権の護持・国益上の重要な土地の先買の規定・航海法の改正・国境離島地域の振興などを主な柱としています。
 その一部は、民主党政権時代に閣法として成立しました。
 
 理想や提案を実現されている改革派若手市長の旗手でもある中山石垣市長さんら石垣、八重山地域、沖縄の皆さんの後押し、ご支援のお陰です。私たちの政権時からも多くのご協力を頂いてきました。
 
 総務相時代に創設した沖縄一括交付金が振興にも大きな効果を上げていること。補助金改革・省庁を超えた地域にとって使い勝手のいい交付金というだけでなく、予算の単年度主義の弊害を乗り越えるための工夫についても話し合いました。

 石垣市では、全ての小中学校に私が提案させていただいた「未来の学校」で電子黒板の整備等が進んでいます。子どもたちの絆の強化や学ぶ姿勢・成績の向上にも大きな成果が上がっているとのことでとても喜ばしいことです。

 日本列島は、南北に長いだけでなく、東西にも大きな領域を有しています。緯度・経度の差も大きく、本州だけを見ていては、わからない特徴があります。石 垣市と東京の「時差」は、本来であれば1時間あってもおかしくないほどです。この「時差」を利用すれば、「時差特区・金融特区を石垣市を中心とした地域に 創る」ことも可能です。

  証券会社のご経験もある中山市長さんの発想は、とても柔軟です。

 新しくなった石垣空港。様々な議論や困難がありましたが石垣市民の皆様のご努力や東京からの直行便の効果もあり、過去最高の93万人の方が訪れてくださるようになりました。

 国家主権と国益を守る試みは、不断の努力の積み重ねでしか成就しません。

 石垣市民・沖縄の県民、関係者の方々に心からの感謝を捧げ、さらなる地域振興・地域主権改革を前進させること、国家主権と国益を守るための行動をさらに拡大させることをお誓いしたいと思います。

 写真は、昨年の式典の時のものです。