これに対して、一人一人の人の持つ可能性、地域の持つ独自の力、人材への投資に着目した政策。これを私たちは、日本の経済再生の柱となると考えて政権時代から様々な改革を行ってきました。

 一部の人の恩恵を受けるというのではなく、まるで泉の湧き出るように一人一人の人材を大切にすることで、そして協働することで豊かで温かな絆を保ちながら経済を成長させていく戦略です。

 泉のことを英語でファウンテンといいますがファウンテン型の経済成長モデルを私は、総務大臣の時に地域主権改革・ICT維新ビジョン・緑の分権改革・未来の学校という形で政策として実行させていただきました。

  私たちが最も重視したのは、暮らしの安心と格差是正、一人一人の教育、社会全体での女性の社会進出、働き方の質、生活の安心でした。

 少子高齢化で働く人の人口が減る中で一定の成長を遂げようとするならば、一人当たりの生産性を上げることが一番です。
 幸い日本は、ICT(情報通信技術)においても世界をリードしています。
それを教育に入れて子どもたちが小さなころからICTを使って学び、ひいては社会、産業を強くする政策の道筋を示しました。未来の学校構想です。

 世界の経済成長を見るとその原動力となっているのはICTです。すなわち情報通信分野における裾の広げ、さらに輝ける日本を創るということは、とても大事なことです。

 地域の再生についても国が示したメニューを補助金に頼るのではなく、一括交付金で自らの考えたものを実現する。これこそが地域の経済を変え、そして安定したものにする計画です。一人一人を大切にし、協力することによって、泉が湧いて出るように地域の力が引き出されていく。それぞれが独自の創造を行い協力しあうことで、さらに相乗効果を生みます。

 一部の人が富を独占し一部の地域が発展する。日本はそんな国であってはなりません。

 世界の経済大国である日本が未だに地方によって景気回復が実感できないという事は本来あってはならないことだと思います。私は今の古い経済政策のやり直しのようなものではなく、今述べたような一人一人の力を引き出す、国民の安心を増やし、国民の生産性そのものを上げることで日本を再び穏やかで輝ける国にして言いたいと思います。

 尚、詳細については、自著「ICT維新戦略地域主権改革」の中で詳しく述べておりますのでどうか皆様ご参考にされてくださいますよう宜しくお願い致します。