おはようございます。昨日の沖縄知事選の選挙結果と安倍首相の海外での発言この二つを私は分析しています。自民党が推す候補者が敗れ、これが何を意味するのでしょう。滋賀の知事選挙、民主党が推す三日月氏の勝利を振り返っても民意が何を求めているのかを、主権者は厳しく一つ一つの政策を気にされていることをさらに注意深く行動すべきだと私は自分に言い聞かせています。
 昨日の安倍首相の海外での発言は、民主党時代の大失敗はマニフェストに書いていない消費増税を決めたことだ、と発言されました。この中身を書いたことは私が前回の代表選挙で、自民党から見れば将棋に例えると三党合意は王手飛車だと申し上げた通り、解散を民主党政権に約束させなおかつ国民と契約していないことを断行する嘘つき、と大きな声を一つにまとめる役割を政治的にはたしています。民主党の代表選挙で言った通り決してそのことを私は(もう2年前になりますが)今回の安倍総理の発言と全く同じ意味ではありませんがマニフェストに約束をしていない三党合意は認められないし消費増税を法律にするときには選挙で民意を聞いてから実施すべし、と主張しましたのでこのの点では首相の行動は民意を得ていると認めざるを得ないと思っています。
 私たちは大きな失敗をしました。その反省と総括から今立ち直り、真の政権政党目指して切磋琢磨行動しています。今回どなたかが、「負けないうちの総選挙」と言っていましたが選挙は驕ったものが負けます。数を頼りに民主主義の根幹である野党をすりつぶしてしまおう、この際自らの意見と違うものはすりつぶしてしまおうという考えにある種の戦慄を覚えます。またある方は野党の中にも自民党の別働隊がいるから結集など無理だというご意見もありました。私は評論家ではないのでそれらをつまびらかに分析する余裕も力もありません。しかしかつて県議時代、自民党に席を置かせて頂いた立場からあえて失礼ながら言わせてもらうとすればその頃の自民党ではおよそ金肥とされたことまでも(裏ではしたたかにやっていたのかもしれませんが)露骨にしかも何のためらいもなくやってきていると感じてやみません。それは自由への信頼と民主主義の基礎を培うんだという決意のもとに成り立っていたんだと私は今でも信じています、どんなに数があろうと対立してはならない中立の組織がある、言論組織や金融機構。異なる意見を国の最高責任者が国会の席で、まるでテレビの私も出させていただいていた番組でのように一蹴し小ばかにし、そしてそれを煽り立てるという事はかつての寛容と自由を重んじる自民党には少なくとも表には出てこなかったある意味での、のりというものがあったと私は考えています。解散は総理の権限の一つですからそれを行使されることをとやかく言うわけではありません。しかし自民党が良くなったから再び政権についたのではなく私たちが大失敗をした、その結果でこうなったというのも事実なのかもしれません。選挙はふたを開けてみなければわからないと言います。今回も自民党が圧勝するとお考えであればそれは少し違うのではないかと最近の地方知事選挙の結果を見てもそう言う人も出てきました。私はどれが正しいのかわかりません。しかし何を為すべきかは常に考えております。自由と平和人権と民主主義を守り国民の命を大切にする政治。言論の多様性を尊重し中立公正な政治。まさに政治改革そのものが道半ばです。総理がおっしゃる大失敗の時点から私たちはいつまでも立ち止まっていたのではありません。多くの大切な同志を失いそれぞれが経験したことのないような大逆風の選挙をしました。理想に燃え突き進むだけの政権交代前の民主党の姿はもうどこにもありません。理想の燃え突き進みながらも寒風に耐えどんなときにも結束を保ち自らと自らのチームを信じてもう一つの政権政党の核を作っていく、そして明確な安全保障へ行政改革、政治改革のつづき、国民の生活命を守るための政治を掲げそれを実行に移すからこそ、どれだけ大事かを臥薪嘗胆の時の中で皆が学んできました。学ぶものは強く驕れるものは弱い。これはどの政党にも当てはまることだと思います。失敗は苦手な分野ではなかなか起きにくいものです。特異なもので起きがちなのは調子に乗ったい驕ったり見落としたりとあるからかもしれません。これは私自身もこの間の代議士としての経験の中で何度も味わった経験からも言えると思います、真の意味で与野党が切磋琢磨し協力できるものは協力し、対立することは対立し、民主主義の政治をさらに前に進めること、そのためには今の与野党の骨格そのものも変えていかないといけない、私はそう思います。そのためにも民主党を中心とした改革の対立軸を明確に打ち立て、国民の賢明なるご選択をお待ちするという姿勢こそが大事だと思います。皆様これからも宜しくご指導ご鞭撻お願い申し上げます。