12月26日、政府の「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」の中間報告書が出されました。はじめに・事故の概要・事故発生後の政府諸機関の対応の問題点、福島第一原発における事故後の対応に関する問題点、被害の拡大を防止する対策の問題点、不適切であった事前の津波・シビアアクシデント対策・なぜ津波・シビアアクシデント対策を十分なものではなかったのか・原子力安全規制機関の在りかた・小括・おわりにの10項目からなる中間報告です。
 私は、前国務大臣として様々な助言や提言を行ってきました。首相や担当大臣からの問いかけや求めもありました。原発の設計に携わられた上原春男元佐賀大学教授や米国の友人などをはじめとする多くの支援もありました。子どもや胎児、乳児など放射能の影響を受けやすい人たちを守る方策の実施や情報開示と対策など、強く求めてきました。
 「メルトダウンの危険などない」「どうしてチェルノブイリと同じレベル7の危険があるというのか」と利害関係者だけでなくジャーナリズムの一部からも強い「抑制」を受けることもしばしばありました。
 この調査報告書の中間報告が指摘している以上に「真実を明らかにしない」壁は厚いと感じています。ある面から見れば「東電支援についての法案」が通って、この壁はさらに厚くなることも予想されています。

 今日は、真実の解明の先頭にたって戦ってきた「同志」と今、確認しておかなければならない事実について議論します。ニコニコ動画や私のユーストリームチャンネルで生中継いたします。
 4月3日。どうしても入らない非常用復水器について東電の対策本部で細野代議士や上原先生、東電担当者の方々と話し合った日。上杉隆さんと一緒にお話を聞いた仲間も同席していただきます。
 ぜひ多くの皆様にご覧になっていただきたいと思います。
なお、この対談は、ご本人たちのご了解をいただければ「平和2」にも掲載して英語版・インターネット版でも世界に広く伝えたいと考えています。