「玄海4号機、25日に定検入り 九州の全原発停止 九州電力は25日、佐賀県東松浦郡玄海町の玄海原発4号機(出力118万キロワット)の運転 を停止し、定期検査を始める。九電の原発は、玄海1~3号機の3基のほか、川内原発(鹿児島県 薩摩川内市)の2基を含む計5基が定検で停止しており、これで全6基が停止する。九州で原発が 稼働しない状態は、1980年に当時1基だけの玄海1号機が定検入りして以来31年ぶり。全基 停止後の供給力は1469万キロワットに落ち込む。九電がこの冬に見込む最大電力需要は145 7万キロワットで、供給余力はわずか0・8%で需給が逼迫(ひっぱく)する。」(佐賀新聞記事 より) 地元の玄海原発の問題については、民主党佐賀県連でもこれまで様々な検証を行い聞き取りや調 査をして参りました。同時に随時にわたって県連代表としてのコメントを発表してきました。 九州電力からの説明聴取や市民の皆様との対話も行って参りました。 しかし、玄海原発の近隣の住民の皆様やそこで働く人たちの生の声を十分、国政に届けきったと は思っていません。

県連の頭越しに大臣が地元に行って再稼働を認めるかのような発言をしたかと思えば、首相がス トレステストを新たに課したりと情報の共有が誠実になされずに翻弄された印象も拭えません。 情報が輻輳していたり、問題が複雑であることは理解をしていますが原子力行政の混乱により安 全性確保に滞りが出たり、信頼性が落ちることはあってはなりません。政権政党の県連を預かる責 任者としても自戒の思いを込めて今後の更なる努力を誓いたいと思います。

「やらせメール事件」等で県政の在りかたへの不信が募ったことは、極めて遺憾なことです。 原発に対する高度な技術の維持は、日本や世界の安全と平和に対しても日本の国力の向上につい ても重要な課題です。脱原発の道筋を世界全体が選択する日が遠からず訪れるとしても、エネル ギー生産の中で原発が一定の割合 を占める期間は、廃炉等の期間を含めても短い時間ではありません。 政府が先ほど、「冷温停止状態」を宣言しましたが、福島第一原発の事故の本当の意味での収束 は、残念ながらまだこれからだと言わざるを得ません。 原発のリスクを管理することそのものへの不信や疑問も大きく広がりこそすれ減衰しているわけ ではありません。丁寧な情報開示と真相解明を最優先して、きちんとした進路を指し示せる基盤を つくることを何よりも心がけてきましたが、さらに活動を拡大したいと考えています。