The next station is～III

JR東日本の社会放送。
「次は～」のあと、英語で The next station is～と言っている。

The next station is～
[ðə-nekst-stei∫ən-iz]

↓
まず、全ての単語の音を続けて表記してみる。
↓
[ðənekststei∫əniz]
↓
[s] に挟まれた [t] が消滅。
[∫]と [n] の間の [ə] も消滅。
↓
[ðəneksstei∫niz]
↓
[ss] は [s] に聴こえる。
↓
[ðənekstei∫niz]
↓
1つの子音＋母音の手前で区切ってみる。
↓
[ðə-neks-tei∫-niz]
↓
日本人にはこう聴こえる。
*[za-nek(u)s(u)-tei∫(i)-niz(u)]
└→「ザ・ネクス・テイシ・ニズ」
「ザ」は今の日本人が文頭で發音すると [za] ではなく [dza] になる。
└→[dza-neks-tei∫(i)-niz(u)]

この「ザ・ネクス・テイシ・ニズ」という片假名でも、決してもとの英語の發音と完全には一致していないが、一般に日本人が認識している「ザ・ネクスト・ステーション・イズ」というような表記（を読んだ發音）に比べれば、原音に近付いている。
言わば、原音に近い日本語訛りである。

多くの日本人は The next station is を片假名で
「ザ・ネクスト・ステーション・イズ」と書くだろうが、この片假名を日本人が發音すると
[dza-neksto-ste:∫oi~-izu]（「ザ・ネクストステーション・イズ」の發音）
になる。

「ザ・ネクスト・ステーション・イズ」文字どおりには
[za-nekusuto-sute:∫on-izu]
という發音のはずだが、上記のとおり、今の日本人は語頭の「ザ」を [dza]、つまり「ヅァ」（平假名で書くと「づぁ」）と發音する。
次に、日本語の [i] [u] は無声摩擦音と無声破裂音の間で消滅することが多い。
また、日本人は外語の語末の n を「ン」だと考えており、この「ン」は日本語では母音の前で n でなく、鼻に抜ける母音と化す。

[i~] は声が鼻に抜ける母音 [i] で、舌が上顎に接近しているだけで、どこもついていないので、鼻だけでなく口からも声が出る。

日本人は next [nekst] の發音を [nek(u)s(u)to]（ネクスト）として解釋している。
日本人が片假名の「ネクスト」を發音すると、英語人には [neksto]（*next-o）に聴こえるだろう。

もし、ある日本人が「ネクスト」という發音を予想していると、上記の The next station is を聴いた段階で「ザ・ネクス・テイシズ」でなく、「ザ・ネクスト・イシニズ」に聴こえる可能性がある。
つまり、[ðə-nekstei∫niz] の [ðə-nekstei-] までを聴いて the next～　だと解釋してしまうわけだ。
実際は The next station is の The next sta- までが聴こえているのに、日本人は next sta- を日本式の「ネクスト」（*next-o）だと誤解する可能性が高い。
そうなると、次の -tion is が聴きとれず、意味がわからないことになる。

多くの日本人は next を next-o だと勘違いしている。
だから、next の次の単語の途中まで聴いて、やっと next だと認識し、それで聴き取りが遅れてしまうのだ。

また、多くの日本人は station is が前の n とつながって [niz] になると、もう、聴きとれない。
英語の
[ðə-nekstei∫niz]（The next station is～）
の場合、station [stei∫(ə )n] の最後の n で舌先が上の歯茎についた状態で声が鼻に抜けるので、次の is [iz] を發音する段階で、[niz] になる。

/ハナ@サブアカウント（@hanahana_trip02）さん / Twitter/

タイ滞在記 BTSの車内アナウンス、NANA駅の発音の意味がやっと分かった…!!!!

The next station is なぁ〜なぁ〜

※音量ONで、聞いてみて下さいこのけだるい感じ、癒される✨

/午後7:17 · 2022年1月7日/

/あおさご（@Aosago_651）さん / Twitter/

The next station is わこーし

/午後10:00 · 2022年7月23日/

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