『1リットルの涙』原作の三河辯

「手すりをつかんで上がりんよ」
「亜也ちゃん、ちょっと座りん」
「しっかり診(み)てくれる病院をさがすから、まかしときん」
「負けとったらいかんじゃん」
「もう、わかっとるで言わんといて」
「あんたは、歩けるでいいじゃん」
「鈴木先生にお｀ば｀れ｀て｀階段をおりた」
「ほんなん歩けんくなっちゃうに、走れんでつまらんよ」

原作の魅力は1980年前後の世相と、愛知県のローカルな話題。
1982年、星野仙一が現役だった中日ドラゴンズ優勝を祝して病院で赤飯とか。
むしろ、もともと日記だからプライベートな話に立脚している。

これが映画化、そしてドラマ化によって、舞台や人物も東京風になり、テレビでは時代も2005年以降になっている。

2011年4月8日は傳説上の釋迦の誕生日、灌佛会（繁体字で「灌佛會」、日本式略字で「潅仏会」）である。
1986年4月8日は沢尻エリカの誕生日であると同時に岡田有希子の命日でもあった。あれから34年である。
1986年2月に木藤亜也氏の『1リットルの涙』の初版が出版されていた。86年7月で木藤亜也氏は24歳になっていた。
2年後の1988年、木藤亜也氏は誕生日の直前に他界。
その翌年、1989年7月に池内亜也が生まれた。

2011年9月19日に放送された『水戸黄門』第43部第11話「命守った婆さんの知恵」では三河の知立が舞台であったが、尾張に近い場所のせいか、劇中で中村玉緒が演じたおよねも、天宮良が演じた織部成明（藩主の甥）も名古屋方言のような話し方をしていた。
Y!Japan 水戸黄門知立三河

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〔2020年3月〕