日本語ではPCの変換で「廰」も出る。中国では「聽」を「听」にしているのでそれを「廳」に応用した簡体字案もあったようだが却下されたようだ。 @kyojitsurekishi
【廳】……庁の旧字体 ※中身は聴の旧字体「聽」。
※顔の「メンチヤウ、現代仮名遣いではメンチョウ(俗に“おメンチョ”)」は「面疔」と書くが、广ではなく疒(やまひだれ=現代仮名遣いでは“やまいだれ”」であることに注意。 《画像》 http://p.twipple.jp/xiBHu
簡化字bot(@jianhuazi_bot)さん Twitter
【听】「聽」の簡化字。
偏を音を示す「口」に、旁を同音の「厅(廳)」に換えたもの。変形した「听」は早くは唐代写本《李嶠詠物詩》(747)などに見え、元・明・清代の大衆小説に広く用いられている。1T09
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【厅】「廳」の簡化字。
旁を近音の「丁」に換えたもの。「广」が「厂」と書かれる字はこの他にも多く存在する。元・明・清代の大衆小説に同様の略体が広く用いられている。1T10
「庁(廳)」は中国で「厅」tingになる。「厂」や「广」の右下に「听」を書く簡略化案は採用されていない。声符の「丁」が「斤」になると形声文字としては覚えにくい。「耵」dingが「聽」tingの略字として採用されなかったのは惜しい。
日本の東京都が東京市だった時代の「東京市庁舎」。昭和初期には「東京市廳舍」と書かれていたか? 1930年代の中華民国でも繁体字が使われていたはず(もっとも簡体字の中には昔から使われていた略字も結構ある)。 今の中華人民共和国の簡体字で書けば「东京市厅舍」になるだろう。
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2019年(令和元年)9月
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