下宮忠雄氏の「ヨーロッパ諸語の類型論」によれば、
cop[kɔp](警官)やcoop[ku:p](鶏、兎用の小屋)と比べ
てkeep[ki:p]のkは[kj]的であるが、
普通、口蓋化はもっと大きい変化を指し、
もしkeepがcheap[t∫i:p]になったら口蓋化したと言われる。
英語のbooking、speakingのkはiの前にあるので確かに口蓋化している。
しかし口蓋化が明確なのは、やはり
bookに対するbeech(ブナの木)、speakに対するspeechのような場合であろう。
ロシア語の場合、Ельцинのль、
Путинのт、
Медведевのдは口蓋化しているようだ。
しかし、ロシア語の子音で口蓋化として取り上げる価値があるのは、
例えばЮго-СлавияとЮжно-Сахалинскのような、г→жなどの例であろう。
@kyojitsurekishi シナ語でYugoslaviaは「南斯拉夫」、Yuzhno-Sakhalinskは「南萨哈林斯克」と呼ばれる。シナ語でVladivostokは「海参崴」、音譯は「符拉迪沃斯托克」、意味の説明の一例は「东方的统治者」。
一方、Vostochny港は「东方港」になる。Vostok→Vostochnyもk→chという口蓋化の例だろう。
英語のbatteryが採用された語彙は「배터리」paetheori。
一方、「바테리」patheriは独語Batterieからか。
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![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190610/02/khanczy/6e/02/j/o0960029914455671974.jpg?caw=800)
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