セサール・サントヨ氏は在日フィリピン人を英語教師として育成しているらしい。日本での英会話学校や教材のPRは白人の写真だらけ。有色人種から英語を学ぼうとする人はいないのか。日本の英語産業は人種差別的なようだがフィリピン人の英語教師も受け入れるべきだ。
日本人がフィリピン人から英語を教わる場合、タガログ語とスペイン語も学ぶのがベストだろう。英語も日本語も理解できない「外国人」はたくさんいる(らしい)。
本名信行編「アジア英語辞典」によるとフィリピン英語のkuya(兄)のもとはシナ語らしい。この「アジア英語辞典」ではkuyaの漢字表記は不明。勝手に推測すると「哥呀」gēyaの方言形か?
三省堂
編著者:本名信行、田嶋ティナ宏子、榎木薗鉄也、河原俊昭
2002年6月1日(第1刷)
Editors:Honna Nobuyuki, Tajima Tina Hiroko, Enokizono Tetsuya, Kawahara Toshiaki
シナ語の「哥」は普通話でgē[kɤ](≒[kə])だが、上海でku、福州でkoと發音されるらしい。
タガログ語のkuyaのku-はこの辺りから来たのだろうか?
朝日新聞によるとセサール・サントヨ氏は受講者から「お兄さん」を意味するタガログ語の単語でkuyaと呼ばれて慕われているようだ。標準英語のbrotherでは兄と弟を区別できないので、このkuyaは兄を意味する便利な単語としてフィリピン英語で使われているようだ。
少し訂正。朝日新聞の記事と「アジア英語辞典」ではkuyaは小文字で始まっていた。
(ブログでは小文字に修正)
「アジア英語辞典」によるとフィリピン英語には「姉(=elder sister)」を意意味するateという単語もあり、これも元来はシナ語らしい。もとはシナ語の「阿姐」ājiĕだろうか?
関連語句