NMB48のNMBは「難波」のヘボン式ローマ字表記NAMBAに由来する。
訓令式ではNANBAだが、ヘボン式ではNAMBAである。
日本語の「ん」は p,b,m といった両唇を閉じる子音の前では、両唇を閉じる m で發音される。
 
なんば[nam-ba](難波)
なんだい[nan-dai](難題)
なんかい[naŋ-kai](難解)

 
日本語の「ん」は原則としてローマ字で N で書かれるが、n で發音されることは少ない。
「ん」が n になるのは次が t,d,n,r のように舌先を上の歯茎に着ける子音の場合くらいだ。
「ん」+z の場合は z が dz になって、「ん」が n になる。
 
ヘボン式ローマ字では「ん」が m になる場合だけ、綴りに反映させる。
だから「しんじゅく」はSHINJUKUだが、「しんばし」はSHIMBASHIになる。
同様に「にほんばし」はNIHOMBASHIであり、「にっぽんばし」ならNIPPOMBASHIになる。
 
なお、漢字の音読みのもとになったシナ語では「難」は nan である。
「南」と「男」も同音だが、「南」と「男」は古代シナ語で nam であった。
ベトナム(越南)はシナ語で Yue Nan だが、ベトナム語の自称は Viet Nam である。
金正男の朝鮮語名は Kim Jeong Nam である。
 
NBM48を英語で正確に發音すると[enembi:-fɔ:ti-eit]になる。
この場合NMB[enembi:]は「エネンビー」に近くなる。
 
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玄葉外務大臣の名前をローマ字で書く場合、o の長音を表示しないとすると、
訓令式ではGENBA Koitiro
ヘボン式ではGEMBA Koichiro になる。
 
「普天間」は訓令式でHUTENMA,ヘボン式でFUTEMMAのはず。
しかし英語の新聞などの慣例ではFUTENMAになっている。
これはFUTEMMAにすると「フテマ」のように發音される可能性があるからだろう。
Nの連続も同じで、英国人はKONNICHIWAを「コニチワ」と發音する。
 
「マンモス」は英語ではMAMMOTHである。
日本語の「マンモス」を訓令式ローマ字で書くとMANMOSUになる。
それでmanmosu mamotanという名前の絵本が出た。女優の坂井真紀が書いたようだ。
 
日本語に入った外来語ではM+P,B,Mをン+パ行・バ行・マ行にしている例が多い。
 
samba>サンバ
Olympic>オリンピック
 
シナ語ではサンバは「桑巴」sang-ba で、
オリンピックは「奥林匹克」Ao-lin-pi-ke である。
「普通話」の建前では m で終わる音節は存在しなくなっているので、b や p の前の m はシナ語で n や ng にして採用されるようだ。
 
come back は語源的な関係で「カムバック」だが、「カンバック」のほうが原音に近く「カンバ」だけが聞こえる場合もある。
home page は「ホームページ」になるが、実際は「ホウンペイヂ」に近い。
 
丹波哲郎が没したとき、英語のニュースではTetsuro TambaとTanbaの2種類があったと思う。
なお、訓令式ではタンバがTanbaであるだけでなく、テツローはTeturoになる(長音の表示をしない場合)。
 
 日本語の「なんば」はNambaという發音になる。p,b,mの前の「ん」は唇を閉じる鼻音mになる。
だからNMB[enembi:]の發音は厳密には「エネンビー」になる。
 
forty の最後の母音を[i]と解釋するとこうなる。
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