駅名表記も不統一…「やっぱりいい加減」の声=北京・上海高速鉄道

Y!社会ニュース2011/07/14(木) 12:51 
 
 
サーチナ(Searchina)電子版の記事である。
地名につく「北」「南」は翻譯すべきかどうかは難しい問題ではある。 
中国ではYugo-slaviaを「南斯拉夫」、Yuzhno-sakhalinskを「南薩哈林斯克」にする。
 
Yugo-slavia>南斯拉夫 Nan-silafu
Yuzhno-sakhalinsk>南薩哈林斯克 Nan-sahalinsike
 
日本では「ユーゴスラビア」「ユジュノサハリンスク」にしており、「ユーゴ」だけでユーゴスラビアを意味することがあるが、本来、「ユーゴ」だけでは「南の」という意味だ。
日本では「北オセチア共和国」などの「北」は翻譯している。
 
Respublika Severnaya Osetiya=英The Republic of North Ossetia
 
東日本大震災で、日本の東北地方は英語でTohoku areaと報じられたが、North-East area(北東地方)にしないのだろうか。少なくとも中国人はTohokuなどという単語を見てもわからないだろう。漢字の「東北」ならわかる。
ただシナ語で「東北」はDong-beiであるからTohokuでは中国人には理解不能なのだ。
満州(満洲)は今「中国東北地方」とされ、英語でもManchuriaがNorth-East Chinaとなっているが、これが
 
また福島第一原発にしても英語でFukushimaはいいとしてDaiichiまで日本語(漢語詞「第一」)そのままというのはどうなのだろうか。
 
また、解説でこう書かれてある。PekingBeijingに関する説明だ。
 
◆解説◆
  北京を「ペキン」と発音するのは、中国南部の発音に由来するとされる(異説もあり)。中国では、歴史的に南部が欧米人にとって「窓口」になった関係もあり、中国語の固有名詞について南部方言が国外に広まった例がある。
  欧米語では「Peking」などの表記が一般的だったが、中国側の要請もあり、現代中国語の標準語にもとづく「Beijing」の表記が一般的になった。
  中国語で、鉄道などの「駅」は「站(ヂャン)」という。語源はモンゴル語の「ジャム(またはザム)」。モンゴル民族が中国全体を支配した元代(1271-1368年)に、統治制度との関係で定着したとされる。日本では、古代中国から伝わった制度による、主要街道で役人のために馬や宿を配備した「駅」を、鉄道などの「停車場」の名に使った。(編集担当:如月隼人)
 
日本語の「ペキン」は、もちろんPekingが日本語化したものだが、英語のPekingは[pi:kiŋ]であり、耳で聴くと「ピーキン」に聴こえる。
 
念のためWikipediaで調べてみた。このように描かれてある。
日本では一般的に「ペキン」と読む。このペキンという読みは中国南部の方言の唐音に由来する歴史的な読み方である。1906年制定の郵政式アルファベット表記でもPekingと表記された。
 
さらに「北京 peking 中国南部」「北京 peking beijing」で検索してみた。
 
中国の各方言音で「北京」を發音してみると、廣東語ではBak-gingになる。
 
ベトナム語ではBac Kinhである。
 
北京ダックは英語でPeking Duckになるようだが、北京語ではBeijing kaoya(北京烤鴨)である。
 
次に「駅(<驛)」について調べてみた。
ちなみに「駅」は中国語では「驛」(繁体字)または「驿」(簡体字)と書くが、鉄道駅の意味はない。鉄道駅の意味で用いるのは日本語及び朝鮮語の用法である。中国語で鉄道駅は車站という。
 
 
シナ語で鉄道驛を「站(zhan)」で表し、これが「立つ」という意味の動詞を兼ねるのは英語のstationstandの関係に似ている。
なお、中国では鉄道驛は厳密には「火車站(huo3che1zhan4)」であり、「車站」だけだとバス停も含む。
だから中国人が日本語を話すとバス停のことも「えき」と呼ぶ場合がある。
シナ語で鉄道驛を意味する「站(zhan)」については、確かに中国で出ていた外来語の辞典でモンゴル語のjamから来ているという説があった。
 
Монгол を選擇。
 
鉄道驛は今のモンゴル語ではөртөөΘртΘΘに近い)になるようだ。
これはロシア語でЯмと呼ばれ、モンゴル帝国の傳馬制度「ジャムチ(jamči)」らしい。シナ語で「站赤」である(「驛站」参照)。
図書館でモンゴル語の辞書をコピーしたところ、「駅(驛)」は
という譯になっている。
また、жамは「法則」「摂理」の意味で
байгалийн~は「自然の法則」。
 
Ulan Batorはモンゴル語ではUlaanbaatarである。
モンゴル語で路面電車をтрамвай(=tramvai)と言うのは完全にロシア語からで、英語のtram-wayが語源だろう。
 
英語のPekingの発音は[pí:kiŋ]で、「ピーキン」に聞こえますね。北京が英語でBeijingなのは日本で かも知れません。
 
中国語方言字音データベース
DATABASE OF PRONUNCIATIONS OF CHINESE DIALECTS
朝鮮では「」の朝鮮語読み「북경」Puk-kyeongと現代北京音に近い「베이징」Pe-i-jingが併用されているようです。
ロシア語ではПекин(Pekin)ですね。
をキリル文字で転写するとБэйцзинになります。
 
朝鮮語「」「」、ロシア語 に追加します。
ベトナム語で「北京」はBac Kinh(厳密表記Bắc Kinh文字化け注意)のようですね。
広東語でBak1-ging1になるようです(出典: 中国語方言字音データベース)。
 
関連語句

参照