憂と優…「筆談ホステス」による漢字解釋4

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1無難、有難い、恋は下心、愛は真心、憂と優、鱚
2鱚　涙と泣（書評）　3楽と薬　4憂と優　5心と必　6親　7使と遣　8瑞西　 9辛と幸　 10从　11囧　 12歩　 13星　

『筆談ホステス67の愛言葉』巻頭カラー＆38ページ
「隣に誰かがいるだけで、“憂い”は　“優しさ”に変わります」

藤堂『学研漢和』（1978年）を参照にした。
「憂」　491ページ
ウ、イウ　・ɪog＞・ɪəu＞iəu＞iəu（you1）
「頁（あたま）＋心＋夊（足を引きずる）」の会意文字で、頭と心が悩ましく、足もとどこおるさま。かぼそく沈みがちな意味。人が静々としなやかなしぐさ（仕草、仕種）をするさま。心が沈んだしなやかな様子（漢和字典の説明文はどうも不自然な日本語が多い）。
「愁」chou2 は心配で心が捕捉縮むこと（下注釋）。

「優」　100ページ　
ウ、イウ　・ɪog＞・ɪəu＞iəu＞iəu（you1）
「人＋憂」の会意兼形声文字で、しなやかにゆるゆるとふるまう俳優。

「憂」は中国大陸の簡体字で「忧▲＝小（心）＋尤」になる。
「頁（あたま）＋心＋夊（足を引きずる）」が「小（＝心）＋尤」になったわけで、会意文字が形声文字になっている。「頁＋夊」が「尤」になり、「憂」の中央の「心」が「忧▲」の左側の「小（＝心）」になっているわけだ。
「優」は中国大陸の簡体字で簡体字は「优▲＝イ（＝人）＋尤」になる。中国ではもっぱら「優秀」「優越」の意味で使われる。
「やさしさ」に当たるのは普通は「温柔」wen1-rou2 である。

『筆談ホステス67の愛言葉』で「隣に誰かがいるだけで、“憂い”は“優しさ”に変わります」は、大陸の簡体字で説明すると、「“小＋尤”の“心”を“人”にすると“イ＋尤”に変わります」という解釋になってしまう。

「尤」　379ページ
ウ、イウ　ɦɪuəg＞ɦɪəu＞iəu＞iəu（you2）
「手のひじ＋━印」→手のある部分にいぼやおできなど思わぬ事故が起きたことを示す。災（わざわ）いや失敗が起きること。
Y!Japan 隣に誰かがいるだけで、“憂い”は “優しさ”に変わります

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注釋
「憂」you1 と「愁」chou2
「うれい」に相当する漢字には「憂」と「愁」があり、「憂愁」という熟語になる。
「優秀」は「すぐれて、ひいでる」という組み合わせ。
「すぐれる」「まさる」は「優」のほかに「勝」もあり、合わせて「優勝」になる。

参照
「憂」と「優」と「擾」
「秋」と「愁」
『筆談ホステス67の愛言葉』