実は「障碍(しゃうがい>しょう~)」の「碍」と「傷害」または「障害」の「害」も、日本語音で同じ「ガイ」gai になるだけの話で、北京語で「障碍」は zhang'ai、「傷害」は shanghai というように、「碍」ai は零声母で、「害」は h で始まり、子音をさかのぼれば「碍」は ng 声母であった。
藤堂明保『学研漢和大字典」によると「碍」および「礙」は
ŋəg>ŋəi>ai>ai という変遷である。
ŋəg>ŋəi>ai>ai という変遷である。
日本でガ行鼻濁音がなくなったと言われて久しく、以前はテレビや新聞の投書欄で取り上げられたが、最近はそういう声もなくなった。
以前、NHK教育テレビの『NHK教養セミナー・日本語再発見』で、1982年ごろ、サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」や松田聖子の「小麦色のマーメイド」などを取り上げ、NHKのアナウンサー(相川浩だったか)と金田一春彦氏が批評していた。
以前、NHK教育テレビの『NHK教養セミナー・日本語再発見』で、1982年ごろ、サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」や松田聖子の「小麦色のマーメイド」などを取り上げ、NHKのアナウンサー(相川浩だったか)と金田一春彦氏が批評していた。
日本ではガ行鼻濁音のある方言を標準としてきたようである。
番組では、美智子妃が初めの記者会見で鼻濁音がなかったのを指摘されたら、次はそれを使って、それにこだわった人たちを驚かせた話もあった。
また、この番組では能や狂言などで鼻濁音がなくなると困るということを紹介していた。
番組では、美智子妃が初めの記者会見で鼻濁音がなかったのを指摘されたら、次はそれを使って、それにこだわった人たちを驚かせた話もあった。
また、この番組では能や狂言などで鼻濁音がなくなると困るということを紹介していた。
しかし、日本語の日常会話のレベルで「障碍」も「障害」も「傷害」も shō-ngai、「外注(ぐわいちゅう>がいちゅう)」も「害虫(がいちゅう)」も gai-chū というのであれば、ngai と gai を区別する意味はないだろう。
「外」は本来は ngwai であるから、今の日本語では「害」ghai と「碍」ngai と「外」ngwai の区別もないことになる。
「外」は本来は ngwai であるから、今の日本語では「害」ghai と「碍」ngai と「外」ngwai の区別もないことになる。
「文楽」と「文学」についてはすでに書いた。
NHKの『アジア語楽紀行』の「語楽」は「ゴガク」か「ゴラク」かわからなかったが、「ゴガク」らしい。
NHKの『アジア語楽紀行』の「語楽」は「ゴガク」か「ゴラク」かわからなかったが、「ゴガク」らしい。
こうなると「娯楽」は「ゴラク」で「語楽」が「ゴガク」になりそうだが、「楽」を「ガク」と読むのは音楽だから、普通「言語の音楽」なら歌詞のある歌になりそうだ。
「楽唱会」も「らくしょうかい(<らくしゃうくわい)」か「がくしょうかい(<がくしゃうくわい)」か判別しづらい。
今の日本語の「標準的」とされる發音
「障碍」「障害」「傷害(しやうがい)」「渉外(せふぐわい)」→ショーカ゜イ shō-ngai[∫oːŋai]
「外注(ぐわいちゆう)」「害虫(がいちゆう)」→ガイチュー gai-chū[gait∫uː]
「害虫」は歴史的かなづかひで「がいちゆう」、現代かなづかいでも「がいちゅう」である。「害虫(がいちゆう)」の表記では「外注(がいちゆう)」に合わせて「ゆ」を大きくした。
日本語の「チュー」は閉唇で發音されると[t∫ɯː]になるが、ここでは無視。
「障碍」「障害」「傷害(しやうがい)」「渉外(せふぐわい)」→ショーカ゜イ shō-ngai[∫oːŋai]
「外注(ぐわいちゆう)」「害虫(がいちゆう)」→ガイチュー gai-chū[gait∫uː]
「害虫」は歴史的かなづかひで「がいちゆう」、現代かなづかいでも「がいちゅう」である。「害虫(がいちゆう)」の表記では「外注(がいちゆう)」に合わせて「ゆ」を大きくした。
日本語の「チュー」は閉唇で發音されると[t∫ɯː]になるが、ここでは無視。
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ガ行鼻濁音 漢語 看護 法学 邦楽 語学 語楽 アジア語楽 ごがく 楽唱会
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