一昨年(2007年)から昨年(2008年)にかけて「宙に浮いた年金」が問題化していたとき、こういう「事件」があった。

2008年1月30日の各紙の報道によると、年金記録で派遣労働の中国人アルバイトが「田中昭」と「田」と「中昭」に分けるなど、姓名の境目を間違えるミスが多く出ていたらしい。


もし、中国人の名前を扱う仕事なら中国人に打ち込みをさせてもよかっただろうが、日本人の名前を扱う仕事になぜ中国人を配置したのか、人材派遣会社のプロらしからぬ大失態であろう。

それに「田中昭」を「田」と「中昭」にするようなミスは中国人がやりそうなことであるから、日本人が中国人を雇って日本人の名前を入力させる場合、真っ先にその点を注意すべきである。

日本の派遣会社は漢字を日本語の中での用法だけで考え、中国で「田」の1文字が姓であることや、中国人が「田中 昭」を「田 中昭」と勘違いする危険性を想定できないのである。

結局、この問題は、中国人を雇う日本人が中国人を「安い人件費で使える労働力」とだけ考えて「人間」を観ていないことを意味する。

日本企業は「シナ語を学んだ日本人」より「日本語を学んだ中国人」のほうが安く使えるということで、中国人を使いたがる傾向にあるようだが、日本人の名前の轉記にまで中国人を当てるのは人材を見る目がない者のすることだ。
こういう日本人名を扱う仕事は中国人には無理である。むしろ、使った側はわざと中国人にやらせて、町替えさせ、中国の評判を落とそうとしたのかと勘繰りたくなるくらいだ。

姓名の区切りの間違いは、例えば中国に疎い日本人が毛・澤東を「けざわ・ひがし」、江・澤民を「えざわ・たみ」と読んでしまうようなもの。
「金城・武(かねしろ・たけし)」に関しては中国人は「金・城武」という中国名だと勘違いしているようである。

日本を含めた世界各国が中国に「進出」しているのは、言わば「侵略」と同じであり、ビジネスの分野で各国が中国を植民地にしているだけである。


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2009年11/18


現在進行中の社会保険庁の台帳転記で既に重大なミス20万件判明 原因の一つは「フルキャスト」からの中国人派遣社員の転記ミス 国税を使って「二度手間」は税金の無駄遣い 天漢日乗
>中国人らが多数の転記ミス 年金記録の回復作業で
>姓と名の分け目を間違い、「金田」という名字を「金」と記入するなどしていたという。
>(共同通信)